表彰番組・事績

第9回日本放送文化大賞

 

テレビ・グランプリ

WOWOW 「ノンフィクションW 映画で国境を越える日~映像作家・ヤン ヨンヒという生き方~」

JPG■放送日時:2013 年1月25日(金)22:00 ~ 22:50

■番組内容:1970 年代に「帰国事業」で北朝鮮に渡った兄と、日本に暮らす家族の束の間の再会を描いた映画『かぞくのくに』。ヤン ヨンヒ監督が、自身の体験を基に初めてフィクションとして書き下ろした同作は、第85回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に選出された。政治と国によって引き裂かれた家族を描いた作品が、国家分裂の歴史を持つ韓国やドイツ、エストニアなどの国々でどのように受け止められるかを追いながら、監督の作品に込めた思いを伝えた。

■スタッフ:太田慎也、曽山睦子(プロデューサー)、冨山拓也(ディレクター)、田代裕(構成)、土屋裕一(ナレーション)

■中央審査・審査講評:ヤン ヨンヒ監督の生命力が感じられ、家族を危険にさらしかねない映画作りへの覚悟、葛藤、エゴが象徴的に描かれている。ドキュメンタリーでありながらエンターテインメント性があり、番組に強く引き込まれる。場面転換での映像の美しさやバックに流れる洗練されたピアノなど、完成度の高い作品である。

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テレビ・準グランプリ 

関西テレビ放送 「ザ・ドキュメント みんなの学校」

JPG■放送日時:2013 年5月6日(月)0:25 ~1:20

■番組内容:「みんなが作るみんなの学校」として、健常児も障害を抱える児童も、みんなが同じ教室で学ぶ大阪市立南住吉大空小学校。「すべての子どもに居場所がある学校を作りたい」という木村校長のもと、発達障害を抱えた子、自分の気持ちをうまくコントロールできない子など、色々な理由で学校へ通えない子どもたちを教職員、保護者、地域の大人だけでなく、子ども同士が支えあっている。番組は、大空小学校のありのままの一年間に密着した。

■スタッフ:加藤康治(プロデューサー)、真鍋俊永(ディレクター)、大窪秋弘(撮影)、堀貴人(撮影助手)、北山晃(編集)

■出演者:山口智充(ナレーション)、大空小学校にかかわる「みんな」

■中央審査・審査講評:特定の学校の試みを取り上げた番組だが、描かれているテーマは現在多くの学校が直面する問題に通じる。学校の姿を伝えたいという制作者の意志が感じられ、テレビの持つ訴求力や啓発力が十分に発揮されている。カメラの存在を感じさせないほど現場に溶け込んだ映像など、作り手の取材力が評価された。

 

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ラジオ・グランプリ 

北日本放送 「In My Life ~介護の仕事と ビートルズと~」 

JPG■放送日時:2013 年5月27日(月)18:15 ~ 19:09

■番組内容:ビートルズのカバーアルバムCD「グッドナイト」を聴いた多くの人が「心に沁みてくるような深み」や「優しい愛」を感じると言う。富山県在住のアマチュア歌手、川手照子さんの歌声だ。夫を亡くし、絶望のなかで経験した子供たちの命にかかわるほどの出来事を転機に、自らの人生を見つめ直した川手さん。40歳を過ぎてから介護福祉士の資格を取得し、仕事を通じて自らも育てられたと語る。グループホームのホーム長となった現在は『認知症ケアは天職』と感じるまでになった。人生経験が介護の仕事に生かされ、その歌声に人々は魅了される。川手さんが歌うビートルズの名曲に乗せて、彼女の半生と介護現場の現在を伝える。

■スタッフ:土肥尚彦(制作統括)、佐伯和歌子(構成/ 演出/ナレーション)、地主直之(ギター)、陸田陽子(朗読)、荒井康寿(MIX)

■出演者:川手照子

■中央審査・審査講評:企画、構成、演出、訴求性に加えて、歌というエンターテインメント性も含め全てにおいて高いクオリティーを持つ、上質なヒューマンドキュメンタリーである。歌声が持つ力をストレートに伝えられるというラジオならではの特性が生きた。歌声と語りが巧みに調和し、生きることを肯定する普遍性のある作品に仕上がった。多くのリスナーを励まし、元気を与える番組である。

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ラジオ・準グランプリ

山形放送 「途切れた119 番~祐映さんと救急の6分20秒~」

JPG■放送日時: 2013 年5月25日(土)19:00 ~ 19:40

■番組内容: 山形市消防本部に残っている6分20 秒間の音声記録。そこには、録音された9日後に一人暮らしのアパートで遺体で発見された大学生・大久保祐映さんと、消防本部職員との、かみ合わないやり取りが残っていた。荒い息遣いとともに記録された最期の肉声は、救急車の要請だったのか。6分20秒間の音声を読み解き、救急車が彼のアパートに出動しなかった理由、さらには不要不急の救急要請が増え、救急の現場を追い詰めている現状を探る。

■スタッフ: 三浦重行(プロデューサー)、新野陽祐(ディレクター)、松下香織(ナレーション)、渡辺寛(取材)

■中央審査・審査講評: 映像がないラジオだからこそ、6分20 秒の音声記録を情報として伝え、緊迫した臨場感を与えることに成功した。厚みのある取材で、地元以外の自治体の事例も紹介し、単なる地域ニュースにとどまらない救急医療を巡る課題を浮き彫りにした。中立性を担保しながらも、報道という放送局の使命を強く意識した力作。

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テレビ・グランプリ候補番組・概要紹介

〔北海道・東北地区〕
東北放送 「震災の記憶 未来の命を守るために ~大川小 遺族の2年~」

jpg■放送日時:2013 年3月9日(土)16:00 ~ 17:00

■番組内容:石巻市立大川小学校では東日本大震災で発生した津波により多くの犠牲者が出た。校舎のすぐ裏に山がありながら、なぜ避難できなかったのか。悲劇を繰り返さないため、過去を検証し減災のための活動に取り組もうとする遺族の2年間を見つめた。

■スタッフ:熊谷公幸(プロデューサー)、佐々木雄祐(ディレクター)、今野貴章(撮影)、長崎純也(編集)、藤沢智子(ナレーション)

■広告主:ヨドバシカメラ、エバラ食品工業、創造ホールディングス

 

〔東京地区〕
WOWOW 「ノンフィクションW 映画で国境を越える日~映像作家・ヤン ヨンヒという生き方~」

JPG■放送日時:2013 年1月25日(金)22:00 ~ 22:50

■番組内容:在日コリアン2 世のヤン ヨンヒが、自身の体験を基に脚本・監督を務めた映画『かぞくのくに』。1970 年代に「帰国事業」で北朝鮮に渡った兄と、日本に暮らす家族の束の間の再会を描いている。監督に密着し、同作が国内外でどのように受け止められるかを追いながら、作品に込めた彼女の思いを伝えたドキュメンタリー。

■スタッフ:太田慎也、曽山睦子(プロデューサー)、冨山拓也(ディレクター)、田代裕(構成)、土屋裕一(ナレーション)

 

 

〔関東・甲信越・静岡地区〕
新潟総合テレビ「 39年間の空白 ~拉致事件 認定・未認定の狭間で~」

JPG■放送日時:2013 年5月25日(土)15:00 ~ 15:55

■番組内容:拉致被害者5人の帰国後も進展をみせない拉致問題。番組では拉致された疑いのある特定失踪者家族らの拉致認定を求める活動を紹介。北朝鮮情勢が複雑化するなか、過去の歴史をひもとき、問題解決への道筋を模索する。

■スタッフ:酒井昌彦(プロデューサー)、村山裕太(ディレクター)、石井彰(構成)、韮澤由紀夫(撮影/編集)、佐藤
誠二(MA)、白澤彩(CG)、横内美紗(ナレーター)

 

〔中部・北陸地区〕
東海テレビ放送 「約束の海 ~みんなの笑顔が見たいから~」

JPG■放送日時:2013 年5月25日(土)1:25 ~2:45

■番組内容:海の魅力を伝える活動に励む自称「海洋楽者」の林正道さん。彼は、自ら開発した「泳ぐ車いす」を試乗した難病の少女と本当の海で一緒に泳ぐ約束をする。自らも闘病しながら 不眠不休で活動を続ける林さんと少女のふれあいを通じて命の大切さを訴えた作品。

■スタッフ:川瀬隆司(プロデューサー)、久保田孝(チーフディレクター)、寺澤和江(ディレクター)

■出演者:鉄崎幹人(ナレーター)

 

〔近畿地区〕
関西テレビ放送 「ザ・ドキュメント みんなの学校」

JPG■放送日時:2013 年5月6日(月)0:25 ~1:20

■番組内容:「すべての子どもに居場所のある学校」を目指して、健常児も障害を抱える児童も、みんなが同じ教室で学ぶ大阪市立南住吉大空小学校の一年間を追った番組。教職員、保護者だけでなく地域のボランティアも一緒に、不登校やケンカ、毎日起こるさまざまな問題に取り組む姿を通して、日本の公教育のあり方を問いかける。

■スタッフ:加藤康治(プロデューサー)、真鍋俊永(ディレクター)、大窪秋弘(撮影)、堀貴人(撮影助手)、北山晃(編集)

■出演者:山口智充(ナレーション)、大空小学校にかかわる「みんな」

 

〔中国・四国地区〕
中国放送 「ヒロシマの山 ~葬られた内部被ばく調査~」

JPG■放送日時:2012 年8月6日(月)10:00 ~ 11:00

■番組内容:“山”という隠語で呼ばれる放射線影響研究所(放影研)は、広島・長崎で被爆した人々を追跡調査し、放射線の人体への影響を研究する機関。番組では被爆者調査を検証するとともに、放影研に複雑な思いを抱く人々、福島第一原発事故後のあるべき将来像を模索する放影研の研究者を追う。

■スタッフ:城雅治(プロデューサー)、藤原大介(ディレクター)、正路周子(編集)、砂山浩(撮影)

■出演者:中沢啓治

 

〔九州・沖縄地区〕
鹿児島テレビ放送 「ママとぼくと信作と~命と向き合った家族の10年~」

JPG■放送日時:2013 年5月25日(土)15:00 ~ 16:28

■番組内容:悪性の脳腫瘍に侵された少年と両親の10年間を追ったドキュメンタリー。苦しい闘病生活の中、本田紘輝くんはさまざまな感情を込めて絵を描き続けた。紘輝くんの死後、遺作の絵画展や学校訪問などの活動を始めた両親の姿を通じて、生きることの意味や大切さを訴える。

■スタッフ:山口修平(制作)、野元俊英(プロデューサー)、四元良隆(ディレクター)、甲本雅裕(語り)、吉俣良(テーマ音楽)、岩井田洋光(構成)、下前原章子(編集)

■出演者:本田紘輝、本田信作、本田奈穂美

 

 

 

ラジオ・グランプリ候補番組・概要紹介

〔北海道・東北地区〕
山形放送 「途切れた119 番~祐映さんと救急の6分20秒~」

JPG■放送日時:2013 年5月25日(土)19:00 ~ 19:40

■番組内容:2011年に山形市で発生した事案を検証した作品。遺体で発見された一人暮らしの大学生の最後の発信履歴は119番だった。その際の消防本部との6分20秒の音声記録を検証するなかで、不要不急の救急要請など救急現場の抱える問題点が浮き彫りにされる。

■スタッフ:三浦重行(プロデューサー)、新野陽祐(ディレクター)、松下香織(ナレーション)、渡辺寛(取材)

 

 

〔東京地区〕
文化放送 「文化放送開局記念スペシャル『音が音を超えるとき』」

jpg■放送日時:2013 年3月31日(日)20:00 ~ 21:00

■番組内容:ラジオ放送において、聴取者を番組に引き込
み、想像力をかきたてる効果音の果たす役割は大きい。開局2年後の1954 年に入社し、80 歳まで第一線で音作りに携わってきた玉井和雄。彼が携わった数々の音を紹介しながら、文化放送の歴史をたどり、ラジオの魅力を再発見する番組。

■スタッフ:村田武之(プロデューサー/ディレクター)、相田千冬(取材)、友常礼子(ミキサー)

■出演者: 玉井和雄、鈴木純子

 

 

〔関東・甲信越・静岡地区〕
山梨放送 「YBSラジオスペシャル 家族のカタチ~山梨ひとり親家庭の未来~」

JPG■放送日時:2013 年5月26日(日)10:00 ~ 10:50

■番組内容:小学5年生の娘を育てるシングルファーザー佐野臣功さんは、ひとり親家庭の経済的な自立を目指す「NPO法人 山梨県ひとり親家庭自立支援センター ひとり親ネット」を立ち上げた。番組では、このNPOの活動を紹介し、ひとり親の抱える問題を伝えている。

■スタッフ:有泉裕人(プロデューサー)、渡邉尚(ディレクター)、三浦実夏(ナレーター)

■出演者:佐野臣功

 

 

 

〔中部・北陸地区〕
北日本放送 「In My Life ~介護の仕事と ビートルズと~」

JPG■放送日時:2013 年5月27日(月)18:15 ~ 19:09

■番組内容:40 歳を過ぎてから出会った介護の仕事について、「認知症ケアは天職」と言う川手照子さん。アマチュア歌手でもある川手さんが歌うビートルズの名曲に乗せて、介護福祉士になるまでの彼女の人生と介護現場での現在を伝える。

■スタッフ:土肥尚彦(制作統括)、佐伯和歌子(構成/ 演出/ナレーション)、地主直之(ギター)、陸田陽子(朗読)、荒井康寿(MIX)

■出演者:川手照子

 

 

 

 

〔近畿地区〕
毎日放送 「報道特別番組『原発作業員が語る2年』」

JPG■放送日時:2013 年4月1日(月)2:00 ~3:00

■番組内容:事故後の福島第一原子力発電所で、過酷な労働に従事する作業員らはこの2年間、何を見て、何を感じたのか。重い口を開いた作業員の証言から明らかになった原発での労働環境の実態。リスナーに原発といかに向き合うかを問いかける番組。

■スタッフ:森﨑俊雄(プロデューサー/ディレクター)

■出演者:水野晶子、上田崇順

 

 

 

〔中国・四国地区〕
山口放送 「ラジオドキュメンタリー『見えない明日 フクシマから山口へ・・・母と子の絆と苦悩』」

JPG■放送日時:2013 年5月26日(日)20:00 ~ 20:55

■番組内容:福島第一原子力発電所の事故で避難生活を
余儀なくされている被災者の中には、母と子だけが福島を離れた「母子避難」の家族が多くいる。自主避難のため、公的支援もほとんどなく、二重生活による経済的、精神的負担を強いられる「母子避難」家族の姿を追いながら、福島のいまを伝える。

■スタッフ:藤田史博(プロデューサー)、谷本啓之(ディレクター)、竹重雅則(ナレーター)、寺岡岳男(技術)、香川慶一(ミキサー)

■出演者:小野有希子、小野掌五、加藤眞義

 

 

 

 

〔九州・沖縄地区〕
エフエム福岡 「ラジオドラマ『絆よ、悠久なれ~孫文と九州人~』 第9章 革命奔走記」

JPG■放送日時:2013 年2月3日(日)19:00 ~ 19:55

■番組内容:中国で辛亥革命を成し遂げた孫文と、それを支援した九州人たちの心と心の繋がり、絆を軸に物語はすすんでいく。全12 章、一話完結のスタイルで、第9章は革命家・宮崎滔天の妻、ツチが見た中国革命のエピソードが語られる。

■スタッフ:首藤裕(プロデューサー)、大塚和彦(ディレクター)、阿久根知昭(作/ 演出/ 監修)

■出演者:永淵幸利、山下晶、上田裕子

 

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