表彰番組・事績

第12回日本放送文化大賞

 

テレビ・グランプリ

東海テレビ放送/人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり

JPG■放送日時:2016年3月20日(日)16:00~17:25

■番組内容:戦前から戦後の高度経済成長期にかけて第一線で働き、挫折を味わいながらも自らが設計に携わった「高蔵寺ニュータウン」に40年以上暮らす建築家の津端修一さんと妻の英子さんの人生に寄り添う。自宅の雑木林は育ち、畑で収穫される野菜や果物は、二人の食卓にのぼる。そんな日常のある日、修一さんは昼寝をしたまま英子さんを残してあの世に旅立ってしまう。人間にとっての豊かさとは何かを考えさせる。

■スタッフ:阿武野勝彦(プロデューサー)、伏原健之(ディレクター)、村田敦崇(撮影)、奥田繁(編集)、久保田吉根(効果)、樹木希林(ナレーション)

■出演者:津端修一、津端英子

■広告主:赤福

■中央審査・審査講評:スピードを追い求め、経済性を優先する現代社会において、自然体で生きる老夫婦の姿を追った映像の記録は、現代のアンチテーゼとして記憶に残り、後味のよい作品に仕上がっている。制作者と津端夫妻との強い信頼関係が伺え、夫婦の生き方を尊重した点に感銘した。時間をかけた丁寧で誠実な取材で、饒舌にならないナレーションも心に溶け込み、場面の中に自然と入っていく表現方法が秀逸である。

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テレビ・準グランプリ 

広島テレビ放送/WATCH「被爆米兵」

JPG■放送日時:2016年5月1日(日)0:55~1:50

■番組内容:捕虜収容所がないとの理由で原爆投下の目標にされた広島。しかし、被爆死したアメリカ兵捕虜は12人いると言われ、そこには、戦争や核兵器の不条理さを表す真実があった。その遺族たちは、広島の人たちが日本で荼毘に付されたアメリカ兵を、手厚く葬り、花を添え、祈ることをやめなかった真実を知る。アメリカ兵たちの遺族が今も抱く複雑な感情や国境を越えた人間愛を「被爆米兵」の存在を通して伝える。

■スタッフ:岡田純一郎(プロデューサー)、加藤紗千子(ディレクター)、佐藤伊佐雄(構成)、木村伊織、藤田一成(撮影)、道閑慎一(編集)、三好宏子(美術)

■出演者:湯浅真由美

■中央審査・審査講評:数々のエピソードをコンパクトに詰め込み、テンポよく展開した編集力、構成力が秀逸である。重い内容ではあるが、現代を生きる我々に戦争の空しさを直視させる番組の力があり、日本、アメリカのみならず世界中で放送されることを望む。

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ラジオ・グランプリ 

ニッポン放送/ニッポン放送報道スペシャル「子どもたちの震災~しゃべっていいんだ」 

JPG■放送日時:2016年5月30日(月)1:30~2:25

■番組内容:東日本大震災で被災した当時小学5年生だった少年は、高校生になるまでその体験を誰にも話さなかったが、今は悲劇を繰り返さないために語り続けることが大切だと言う。震災当時、子どもたちは被災体験をなるべく語らないよう指導されていたが、被災者の治療にあたった心療内科医は、語ることで健康な心を取り戻すことができると訴える。伝えることの重要さを知った子どもたちの心が変化し、自らの役割を模索する姿を追うことで、子どもたちの“こころの復興”を描く。

■スタッフ:上村貢聖(プロデューサー)、森田耕次(ディレクター)、桜林美佐(構成)、石垣哲(技術)

■出演者:上柳昌彦、雁部那由多、津田穂乃果、桑山紀彦、相澤朱音

■中央審査・審査講評:震災から5年の月日が経った今だからこそできる時宜にかなった企画。被災者たちの心の復興が大きなテーマであることに改めて気づかされる。的確な取材によって、子どもの素直な“語り”に現れる本音を聞き出しており、その繊細な感情にふれることができた。さらに5年後、10年後と、子どもたちのその後の取材も続け、長期的な視野で番組を制作してもらいたい。

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ラジオ・準グランプリ

中国放送/RCCラジオドラマ「赤ヘル1975」

JPG■放送日時:2015年8月6日(木)12:00~14:55

■番組内容:原爆投下から30年を経た1975年の広島、誰もがカープ初優勝という奇跡の始まりに気づいていない春に3人の少年が出会う。それぞれの環境で育ち性格も異なる少年たちは、悩んだり、笑ったり、泣いたりしながらも、赤ヘルの動向に一喜一憂し、次第に友情を深めていく。当時の野球中継を使うことで赤ヘルの快進撃、そして悲願の初優勝がよみがえる。3人の友情物語にラジオ実況を交えた構成で、失意の中から希望を失わず復興を遂げた先人たちの思いや、平和の尊さを伝える。

■スタッフ:重松清(原作)、増井威司(プロデューサー)、名切勝則(脚本)、角賢直、板倉由布子(ディレクター)、黒元敬太(音響技術)、本名正憲(ナレーション)

■出演者:黒田博樹、横山雄二、伊藤文、寺内優、岡佳奈、野﨑東、本屋敷健太、久保田哲太郎、黒澤諒、嶋野ゆりか、木輝波、有本唯良、曽我周平

■広告主:にしき堂、中国新聞社、中国電力、カチタス、タイガー魔法瓶、広島市信用組合、廣文館、アイフルホーム

■中央審査・審査講評:当時の実況というラジオの資産の力を活用している。3人の少年を主人公としたドラマと野球の実況を効果的に織り交ぜ、畳み掛ける構成はラジオならではといえる。啓蒙的な匂いをさせずに、子どもたちの言葉を通して、戦争とは、原爆とは、ということを訴えかける。

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テレビ・グランプリ候補番組・概要紹介

〔北海道・東北地区〕
山形放送/ひのまる なだて あかい ~農民詩人、戦後70年目の旅~

jpg■放送日時:2015年12月24日(木) 16:53~17:48

■番組内容:農民詩人の木村迪夫さんは、土と生きる思いや父と叔父を戦争で失った悲しみをテーマに60年以上も詩を綴ってきた。2015年7月、木村さんは3度目の訪中で、探し求めた父の終焉の地に弟とともにやっと辿りつく。詩人の姿とその作品を通して、戦争の現実や命の重さを伝える。

■スタッフ:板垣正義(プロデューサー)、伊藤清隆(ディレクター)、佐藤俊彦(カメラマン)、青山友紀(ナレーター)

■出演者:木村迪夫、フォン・イェン、矢口暉、木村シゲ子

 

〔東京地区〕
BSフジ/東日本大震災から5年 甦れ!東北の鉄路 1750日の記録

JPG■放送日時:2016年3月12日(土) 12:00~13:57

■番組内容:東日本大震災後、三陸鉄道を3年で全線復旧させた望月正彦社長の経営手腕、その原点にあったのは「鉄路が無くなって栄えた地方都市はない」という信念であった。東北の鉄路の復旧過程を見つめながら、鉄路という公共交通機関とは何なのかを考える。

■スタッフ:堀内雄一郎(ディレクター・プロデューサー)、宗像孝(プロデューサー)、澄田憲親、日高稚佳子(ディレクター)、今岡悟、安田亨(カメラ)、海江田正蔵(ビデオエンジニア)

■出演者:石破茂、村田好夫、藤田千代美、望月正彦、渡邊信明秋、那須川淳精、熊本義寛、佐藤信逸、佐々木和哉 ほか

 

〔関東・甲信越・静岡地区〕
テレビ静岡/死刑囚と姉-袴田事件50年-

JPG■放送日時:2016年5月29日(日) 13:00~13:55

■番組内容:袴田巖・元被告は死刑確定後も獄中から無実を訴え続け、2014年3月に静岡地方裁判所は再審を決定、48年ぶりに東京拘置所から釈放された。誰に何を言われようと弟を信じて面会に通い続けた姉の秀子さんは、これまでの悩み、苦しみ、葛藤した胸の内を少しずつ語り始める。

■スタッフ:舘石昌宏(プロデューサー)、橋本真理子(番組統括)、山﨑彩(ディレクター)、杉本真弓(撮影)、上村典子(ナレーション)、高橋修(構成)

■出演者:袴田秀子、袴田巖

 

 

〔中部・北陸地区〕
東海テレビ放送/人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり

JPG■放送日時:2016年3月20日(日) 16:00~17:25

■番組内容:建築家の津端修一さんが設計した春日井市の「高蔵寺ニュータウン」は、雑木林を残す理想の街を目指したが、経済優先の時代の中、実現できなかった。それでも津端さんはこのニュータウンに根を下ろし40年間、理想の暮らしを追い求め、自宅に雑木林を育てた。自然と密接に結びついた老夫婦の人生を追う。

■スタッフ:阿武野勝彦(プロデューサー)、伏原健之(ディレクター)、村田敦崇(撮影)、奥田繁(編集)、久保田吉根(効果)、樹木希林(ナレーション)

■出演者:津端修一、津端英子

■広告主:赤福

 

 

〔近畿地区〕
読売テレビ/キューバが愛した日本人~向井理、最後の楽園へ~

JPG■放送日時:2016年2月7日(日) 15:00~16:25

■番組内容:キューバの歴史に名を残した日本人の園芸家の竹内憲治さんは、1931年、アメリカ留学に向かう途中に立ち寄っただけのハバナで突然病を患い、その後、波乱万丈の人生を歩みながらもこの地に生涯を捧げる。旅人の向井理がキューバに赴き、竹内さんの人物像に迫る。

■スタッフ:山本一宗(チーフプロデューサー)、田中寿一(プロデューサー)、小林計洋(ディレクター)、平野文(ナレーター)

■出演者:向井理

■広告主:H.Ⅰ.S、大和証券グループ本社、みずほFG、ライオン、トヨタマーケティングジャパン、P&G ほか

 

 

〔中国・四国地区〕
広島テレビ放送/WATCH「被爆米兵」

JPG■放送日時:2016年5月1日(日) 0:55~1:50

■番組内容:広島の原爆投下でアメリカ兵捕虜も犠牲になった。日本兵によって彼らの墓標が焼け野原に建てられていたことは、ほとんど知られていない。日本とアメリカで「被爆米兵」の足跡を辿り、戦争や核兵器の不条理に今も複雑な思いを抱くアメリカ兵の遺族たちの本音を掘り起こす。

■スタッフ:岡田純一郎(プロデューサー)、加藤紗千子(ディレクター)、佐藤伊佐雄(構成)、木村伊織、藤田一成(撮影)、道閑慎一(編集)、三好宏子(美術)

■出演者:湯浅真由美

■広告主:花王、興和、コカ・コーラ、はるやま商事、雲海酒造 ほか

 

〔九州・沖縄地区〕
長崎放送/みんな龍になった

JPG■放送日時:2016年5月23日(月) 1:50~2:43

■番組内容:長崎くんちの出し物のひとつ諏訪町の「龍踊」の出番は7年に1度だけ。父が作り上げた「龍踊」を引き継ぎ2回目の総監督を務める山下寛一さんと龍を操る龍方ら総勢102人のそれぞれの思いを追った。7年かけて準備し、3日間の「龍踊」にかける長崎っ子の心意気を描く。

■スタッフ:大田壽満夫(プロデューサー)、斉藤礼子(ディレクター)、井川裕喜(撮影・編集)、平松誠四郎(ナレーション)、真浦誠吾(音声)、中原景雲(タイトル)

■出演者:山下寛一 ほか

 

  

ラジオ・グランプリ候補番組・概要紹介

〔北海道・東北地区〕
北海道放送/道標~飲酒運転ゼロへの決意~

JPG■放送日時:2016年5月30日(月) 3:00~3:30

■番組内容:北海道で相次いで起きた飲酒運転による悲惨な死亡事故を契機に、飲酒運転撲滅の機運が高まっている。何度も悲惨な現場を目の当たりにしてきた報道記者は、「飲酒運転を減らすのではなく、ゼロにしたい」との一心で、道外、そして海外にも解決のヒントを探し求める。

■スタッフ:眞鍋康志(プロデューサー)、石田麻子、山﨑裕侍(ディレクター)、田村英一(ナレーター)、西岡俊明(編集・効果)

■出演者:田村英一、石田麻子

 

 

〔東京地区〕
ニッポン放送/ニッポン放送報道スペシャル「子どもたちの震災~しゃべっていいんだ」

jpg■放送日時:2016年5月30日(月) 1:30~2:25

■番組内容:東日本大震災で被災した子どもたちは、精神面への配慮から被災体験をなるべく語らないように指導されていた。震災から5年経ち、高校生となった彼らが、二度と悲劇を繰り返さないために自らの体験を語り継ぐことが大切だと気づき、震災に対して真剣に向き合おうとしている姿を描く。

■スタッフ:上村貢聖(プロデューサー)、森田耕次(ディレクター)、桜林美佐(構成)、石垣哲(技術)

■出演者:上柳昌彦、雁部那由多、津田穂乃果、桑山紀彦、相澤朱音

 

 

〔関東・甲信越・静岡地区〕
茨城放送/茨城放送終戦70年特別番組 721(ナナフタヒト)~語りつぐ特攻兵器「桜花」~

JPG■放送日時:2015年8月15日(土) 20:00-21:00

■番組内容:太平洋戦争末期に日本軍が開発した航空特攻兵器「桜花」の部隊に当時最年少の16歳で入隊した浅野昭典さんの体験談を軸に、戦争体験者の高齢化が進むなか、終戦70年の節目で重要な証言を伝える。茨城にまつわる戦争の史実を丹念に探る。

■スタッフ:鴨川貴史(プロデューサー)、高木圭二郎(ディレクター)、田中正史、白井芹奈(ナレーター)、樋口直実(タイトルコール)、椎名公一(ミキサー)

■出演者:浅野昭典

 

 

〔中部・北陸地区〕
CBCラジオ/贄の森

JPG■放送日時:2015年11月22日(日) 19:00~19:52

■番組内容:地元猟友会会長の村瀬隆夫さんは、市から「有害鳥獣駆除隊」の依頼をうけ野生動物の殺処分を行っているが、使命感を持つ一方で、「狩猟」ではない「駆除」に違和感を抱いている。これまでの国の施策も取り上げながら、近年の獣害問題や駆除隊の抱える苦悩を浮き彫りにする。

■スタッフ:森合康行(プロデューサー)、森理恵子(ディレクター)、後藤克幸、細井麻郎(監修)、舘一孝(音効)、太田哲太郎(取材協力)、古川枝里子(ナレーション)

■出演者:村瀬隆夫、鈴木正嗣 ほか

 

 

〔近畿地区〕
ラジオ関西/勝利から焦土へ~神戸と戦争の記録~

JPG■放送日時:2016年5月30日(月) 3:00~4:00

■番組内容:戦前、神戸市に住んでいた溝口重夫さんは、特注の録音機で開戦当初のラジオ放送と昭和20年の神戸空襲を伝えるラジオ放送を録音していた。貴重な音源と溝口さんの体験談を中心に、開戦当初と劣勢に陥った空襲下の状況を再現し、あの戦争は何だったのかを顧みる。

■スタッフ:三上公也(プロデューサー)、佐々木孝昌(ディレクター)

■出演者:三上公也

 

 

 

〔中国・四国地区〕
中国放送/RCCラジオドラマ「赤ヘル1975」

JPG■放送日時:2015年8月6日(木) 12:00~14:55

■番組内容:1975年は原爆投下から30年であり、カープの帽子が紺から赤に変わり初優勝を遂げた年でもある。その年の春、広島で3人の少年が出会う。赤ヘルの動向に一喜一憂する少年たちや快進撃に沸き立つ街の様子から、平和の大切さを描く。

■スタッフ:重松清(原作)、増井威司(プロデューサー)、名切勝則(脚本)、角賢直、板倉由布子(ディレクター)、黒元敬太(音響技術)、本名正憲(ナレーション)

■出演者:黒田博樹、横山雄二、伊藤文、寺内優、岡佳奈、野﨑東、本屋敷健太、久保田哲太郎、黒澤諒、嶋野ゆりか、木輝波、有本唯良、曽我周平

■広告主:にしき堂、中国新聞社、中国電力、カチタス、タイガー魔法瓶、広島市信用組合、廣文館、アイフルホーム

  

 

〔九州・沖縄地区〕
エフエム鹿児島/otto & orabu ポンピドゥ!

JPG■放送日時:2016年5月22日(日) 19:00~19:55

■番組内容:鹿児島市の知的障害者援護施設「しょうぶ学園」の利用者と職員からなる音楽集団「otto&orabu」の演奏は、ズレてはいるが、ピュアで一生懸命で、多くの観る者、聴く者を魅了する。ユニークな練習風景や迫力のステージの模様など、障害をエネルギーに変えて音楽を創造する彼らの姿を追う。

■スタッフ:遠山明男(企画、構成)、ありまゆき、前畠俊二(取材、ナレーション)、竹之下仁(技術)

■出演者:ありまゆき、前畠俊二、福森伸、満田昭人、しょうぶ学園otto&orabuのメンバー ほか

 

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