よりよい放送のために

放送と青少年/「2002年度メディアリテラシー・プロジェクト」始動

「2002年度メディアリテラシー・プロジェクト」始動

―番組制作者と子どもたちの交流が生み出すもの―

社団法人 日本民間放送連盟

★宮城,長野,愛知,福岡の4地区で実施★

 社団法人 日本民間放送連盟(民放連、会長=氏家齊一郎・日本テレビ会長)は、東京大学大学院情報学環のメルプロジェクト(注)と共同で昨年度から実施している「民放連メディアリテラシー・プロジェクト」の2002年度実施4地区を決めました。昨年度実施の長野・愛知の2地区で継続するとともに、新たに宮城・福岡の2地区を加えた計4地区でパイロット研究を行い、その成果を報告するシンポジウムを2003年3月に開く予定にしています。

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★ねらいは、送り手と受け手の学びあい★

 このプロジェクトのねらいは、「放送局と地域の学校や社会教育機関を結びつけ、子どもたちが番組作りを通してメディアを学んでいく。同時に放送人たちが、メディアについて、市民について改めて理解を深めていく。成果である番組は、その局においてオンエアをしていく。『民放連プロジェクト』は、送り手と受け手が放送メディアを学び合う、新しい場を地域社会の中に作っていくことを目的としている」(水越伸・東大助教授)とまとめることができます。

★制作者が学校などで出前授業★

 実際には、地元民放テレビ局の制作者が学校教育の場等で番組制作などの授業を行い、これを受けて子どもたちが一定のテーマで番組を制作します。またテレビ局は、授業および子どもたちの制作活動を取材し、メディアリテラシー教育のノウハウをビデオに収録します。なおテレビ局は、局で収録した子どもたちの制作過程、および子どもたちの作品をローカルで放送していきます。こうした基本形を踏まえて、具体的な実施内容は、民放局、協力いただく学校・グループ、メルプロジェクトの関係者が協議して、各エリアの実情にあったものにしてきます。

★各エリアの実施概要★

【宮城地区-東日本放送と宮城県南方町の中・高校生など】

 東日本放送の「夕方ワイド あなたにCue」の中で、宮城県南方町(みなみかたまち)の中学生から高校生を含めた地域の人が、生放送に挑戦します。放送は秋を予定しています。(問合せ先-長谷部牧・東日本放送制作部課長 電話022-276-8402)

【長野地区―テレビ信州と梓川中学校など10校】

 前年度からの実績を踏まえて、長野県教育委員会の後援を得て、県下の中学校・高校から10校を選んで、月1回のペースで中高生が制作した作品の放送がテレビ信州で行われています。テレビ信州では7月1日付で社内にメディアリテラシー推進プロジェクトを設置して、全社的に取り組んでいます。

(問合せ先―平坂雄二・テレビ信州編成局次長 電話026-291-6603)

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【愛知地区-東海テレビと私立春日丘中学】

 私立春日丘中学校1年生の総合的学習の時間の講座として、「つくることで知るテレビ」を設定し、9月~2月にかけて子どもたちに番組づくりを学んでもらい、東海テレビのニュースの中でその模様を取り上げていくことにしています。(問合せ先―春田亮介・東海テレビ放送報道部 電話052-954-1174)

【福岡地区-RKB毎日放送と「子どもとメディア研究会」、台湾政治大学メディアリテラシー・センター】

 台湾政治大学メディアリテラシー・センター、福岡の「子どもとメディア研究会」、RKB毎日放送が共同して、子どもたちが抱く福岡と台北のイメージのずれを映像化したり、お互いを紹介するビデオを制作しようという企画が進んでいます。

(問合せ先―松田英紀・RKB毎日放送テレビ編成局編成部長 電話092-852-6610)

(注)メルプロジェクト(Media Expression, Learning and Literacy Project)は、メディアに媒介された「表現」と「学び」、そしてメディアリテラシーについての実践的な研究を目的とした研究プロジェクト(http://mell.jp)。東京大学大学院「情報学環」(原島博・学環長)に拠点をもち、水越伸(情報学環助教授)、山内祐平(同)、菅谷明子(ジャーナリスト)、林直哉(長野県梓川高校教諭)らが中心メンバーで、全国各地のメディアリテラシー教育の研究・実践グループとネットワークをもっています。

〔写真は、昨年度の長野地区の取り組みから〕

プロジェクト全体の問い合わせは、民放連番組部までお願いします。

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