表彰番組・事績
日本放送文化大賞/第4回入選・事績
第4回日本放送文化大賞受賞番組の全国放送時間 †
↑「第4回日本放送文化大賞」の受賞番組が、全国の民放各社からつぎのとおり放送されます。
[2008年12月16日更新]
【テレビ グランプリ】 †
山口放送「山で最期を迎えたい ある夫婦の桃源郷」
局 名 | 放送日時 |
札幌テレビ放送(STV) | 平成21年1月17日(土) 9:30~10:30 |
青森放送(RAB) | 平成21年1月25日(日) 16:00~17:00 |
テレビ岩手(TVI) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
宮城テレビ放送(MMT) | 平成21年1月25日(日) 10:25~11:25 |
秋田放送(ABS) | 平成21年1月12日(月) 10:25~11:25 |
山形放送(YBC) | 平成21年1月25日(日) 14:00~15:00 |
福島中央テレビ(FCT) | 平成21年1月25日(日) 15:55~16:55 |
日本テレビ放送網(NTV) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
テレビ新潟放送網(TeNY) | 平成20年12月29日(月) 17:30~18:30 |
テレビ信州(TSB) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
山梨放送(YBS) | 平成21年1月25日(日) 14:25~15:25 |
静岡第一テレビ(SDT) | 平成21年1月18日(日) 10:25~11:25 |
北日本放送(KNB) | 平成21年1月25日(日) 15:55~16:55 |
テレビ金沢(KTK) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
福井放送(FBC) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
中京テレビ放送(CTV) | 平成20年12月30日(火) 17:00~18:00 |
読売テレビ放送(YTV) | 平成21年1月25日(日) 16:30~17:30 |
日本海テレビ放送(NKT) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
広島テレビ放送(HTV) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
山口放送(KRY) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
四国放送(JRT) | 平成21年1月25日(日) 13:00~14:00 |
西日本放送(RNC) | 平成21年1月12日(月) 9:55~10:55 |
南海放送(RNB) | 平成20年12月31日(水) 10:00~11:00 |
高知放送(RKC) | 平成20年12月31日(水) 16:00~17:00 |
福岡放送(FBS) | 平成21年1月25日(日) 15:55~16:55 |
長崎国際テレビ(NIB) | 平成21年1月25日(日) 15:00~16:00 |
熊本県民テレビ(KKT) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
テレビ大分(TOS) | 平成21年1月24日(土) 14:00~15:00 |
テレビ宮崎(UMK) | 平成21年1月12日(月) 14:05~15:05 |
鹿児島読売テレビ(KYT) | 平成21年1月25日(日) 16:25~17:25 |
沖縄テレビ放送(OTV) | 平成20年12月29日(月) 16:53~17:53 |
【テレビ 準グランプリ】 †
東京放送「3月10日・東京大空襲 語られなかった33枚の真実」
局 名 | 放送日時 |
北海道放送(HBC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
青森テレビ(ATV) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
IBC岩手放送(IBC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
東北放送(TBC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
テレビユー山形(TUY) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
テレビユー福島(TUF) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
東京放送(TBS) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
新潟放送(BSN) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
信越放送(SBC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
テレビ山梨(UTY) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
静岡放送(SBS) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
チューリップテレビ(TUT) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
北陸放送(MRO) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
中部日本放送(CBC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
毎日放送(MBS) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
山陰放送(BSS) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
山陽放送 (RSK) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
あいテレビ(ITV) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
中国放送(RCC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
テレビ山口(TYS) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
テレビ高知(KUTV) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
RKB毎日放送(RKB) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
長崎放送(NBC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
熊本放送(RKK) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
大分放送(OBS) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
宮崎放送(MRT) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
南日本放送(MBC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
琉球放送(RBC) | 平成20年12月8日(月) 21:00~23:09 |
【ラジオ グランプリ】 †
毎日放送「おれは闘う老人(じじい)となる~93歳元兵士の証言」
局 名 | 放送日時 |
北海道放送 | 平成20年12月31日(水) 10:00~11:00 |
STVラジオ | 平成21年1月1日(木) 20:00~21:00 |
青森放送 | 平成21年1月11日(日) 16:00~17:00 |
IBC岩手放送 | 平成21年1月4日(日) 10:00~11:00 |
東北放送 | 平成20年12月27日(土) 20:00~21:00 |
秋田放送 | 平成20年12月14日(日) 15:00~15:59 |
山形放送 | 平成20年12月28日(日) 21:00~22:00 |
ラジオ福島 | 平成21年1月18日(日) 19:00~20:00 |
TBSラジオ&コミュニケーションズ | 平成20年12月13日(土) 20:00~21:00 |
文化放送 | 平成20年12月29日(月) 2:00~3:00 |
ニッポン放送 | 平成20年12月29日(月) 1:30~2:30 |
栃木放送 | 平成21年1月4日(日) 15:00~16:00 |
茨城放送 | 平成20年12月6日(土) 19:00~20:00 |
RFラジオ日本 | 平成20年12月20日(土) 3:00~4:00 |
新潟放送 | 平成20年12月29日(月) 13:00~14:00 |
信越放送 | 平成21年1月11日(日) 21:00~21:59 |
山梨放送 | 平成21年1月4日(日) 10:00~11:00 |
静岡放送 | 平成21年1月26日(月) 21:00~22:00 |
北日本放送 | 平成20年11月22日(土) 22:00~23:00 |
北陸放送 | 平成20年12月28日(日) 23:00~0:00 |
福井放送 | 平成21年1月5日(月) 20:00~21:00 |
中部日本放送 | 平成21年1月11日(日) 20:00~21:00 |
東海ラジオ放送 | 平成21年1月11日(日) 2:00~3:00 |
岐阜放送 | 平成20年12月23日(火) 20:30~21:30 |
京都放送 | 平成21年1月4日(日) 12:00~13:00 |
毎日放送 | 平成21年1月3日(土) 22:00~23:30 |
朝日放送 | 平成20年12月29日(月) 2:45~3:45 |
大阪放送 | 平成20年11月23日(日) 4:00~4:59 |
ラジオ関西 | 平成21年1月2日(金) 20:00~20:59 |
和歌山放送 | 平成20年11月28日(金) 21:00~22:00 |
山陰放送 | 平成20年11月30日(日) 14:00~15:00 |
山陽放送 | 平成21年1月3日(土) 19:00~20:00 |
中国放送 | 平成21年1月3日(土) 18:00~19:00 |
山口放送 | 平成21年1月4日(日) 10:00~11:00 |
四国放送 | 平成20年12月14日(日) 10:30~11:30 |
西日本放送 | 平成20年11月23日(日) 12:00~13:00 |
南海放送 | 平成20年12月14日(日) 12:00~13:00 |
高知放送 | 平成21年1月5日(月) 20:00~21:00 |
RKB毎日放送 | 平成21年1月18日(日) 2:00~3:00 |
九州朝日放送 | 平成21年1月2日(金) 22:00~23:00 |
長崎放送 | 平成20年1月11日(日) 16:00~17:00 |
熊本放送 | 平成21年1月4日(日) 10:30~11:30 |
大分放送 | 平成21年1月11日(日) 20:00~21:00 |
宮崎放送 | 平成20年12月29日(月) 0:00~1:00 |
南日本放送 | 平成21年1月3日(土) 21:00~22:00 |
琉球放送 | 平成21年1月11日(日) 14:00~15:00 |
ラジオ沖縄 | 平成21年1月2日(金) 21:00~22:00 |
【ラジオ 準グランプリ】 †
エフエム東京「苑子ちゃんの手紙」
局 名 | 放送日時 |
エフエム北海道 | 平成21年1月4日(日) 20:00~20:55 |
エフエムノースウェーブ | 平成20年12月21日(日) 6:00~7:00 |
エフエム青森 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム岩手 | 平成20年12月29日(月) 21:00~21:55 |
エフエム仙台 | 平成20年12月29日(月) 18:00~18:55 |
エフエム秋田 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム山形 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム福島 | 平成20年12月29日(月) 20:00~20:55 |
エフエム東京 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
J-WAVE | 平成21年1月12日(月) 1:00~2:00 |
エフエムインターウェーブ | 平成21年1月5日(月) 2:00~2:55 |
エフエム群馬 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム栃木 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
FM NACK5 | 平成21年1月12日(月) 2:00~2:55 |
ベイエフエム | 平成21年1月24日(土) 4:00~4:55 |
横浜エフエム放送 | 平成21年1月5日(月) 1:00~1:55 |
エフエムラジオ新潟 | 平成20年12月29日(月) 20:00~20:55 |
新潟県民エフエム放送 | 平成21年1月18日(日) 21:30~22:30 |
長野エフエム放送 | 平成20年12月29日(月) 18:05~19:00 |
エフエム富士 | 平成21年1月1日(木) 2:15~3:10 |
静岡エフエム放送 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
富山エフエム放送 | 平成20年12月29日(月) 20:00~20:55 |
エフエム石川 | 平成20年12月29日(月) 21:00~21:55 |
福井エフエム放送 | 平成20年12月29日(月) 20:00~20:55 |
エフエム愛知 | 平成20年12月29日(月) 21:00~21:55 |
ZIP-FM | 平成21年1月12(月) 0:00~1:00 |
愛知国際放送 | 平成21年1月12日(月) 1:00~1:55 |
岐阜エフエム放送 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
三重エフエム放送 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム滋賀 | 平成20年12月29日(月) 20:00~20:55 |
エフエム京都 | 平成21年1月25日(日) 3:00~4:00 |
エフエム大阪 | 平成20年12月28日(日) 19:00~19:55 |
FM802 | 平成20年12月22日(月) 2:00~2:55 |
関西インターメディア | 平成20年12月29日(月) 2:00~2:55 |
Kiss-FM KOBE | 平成20年12月29日(月) 18:00~18:55 |
エフエム山陰 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
岡山エフエム放送 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
広島エフエム放送 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム山口 | 平成20年12月29日(月) 21:00~21:55 |
エフエム徳島 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム香川 | 平成20年12月29日(月) 21:00~21:55 |
エフエム愛媛 | 平成20年12月27日(土) 20:00~20:55 |
エフエム高知 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム福岡 | 平成20年12月29日(月) 18:00~18:55 |
CROSS FM | 平成21年1月11日(日) 6:00~6:55 |
九州国際エフエム | 平成20年12月21日(日) 0:00~0:55 |
エフエム佐賀 | 平成20年12月29日(月) 19:00~20:00 |
エフエム長崎 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム熊本 | 平成20年12月31日(水) 18:00~18:55 |
エフエム大分 | 平成20年12月29日(月) 20:00~20:55 |
エフエム宮崎 | 平成20年12月29日(月) 20:00~20:55 |
エフエム鹿児島 | 平成20年12月29日(月) 19:00~19:55 |
エフエム沖縄 | 平成21年1月17日(土) 18:00~18:55 |
第4回(平成20年)日本放送文化大賞 †
↑テレビ †
↑グランプリ〔テレビ〕 †
↑山口放送「山で最期を迎えたい ある夫婦の桃源郷」
〔番組内容〕
戦争から復員した田中寅夫さんは妻のフサ子さんとともに、ふるさとに近い山を買い自給自足の生活を始める。高度経済成長期に入った頃、3人の娘たちの将来を考え、家族で大阪での生活を送るが、やがて還暦を過ぎると「自分らしく老いてゆきたい」と不便な山奥での生活に夫婦二人で戻っていく。時が経ち、山での暮らしに反対していた娘たちも、信念を貫こうとする親たちの生き方を受け入れ、支える生活を続けるうち「自分らしく生きることの素晴らしさ」を学ぶ。
信念を貫き、手を取り合って生きる老夫婦と、親との関わり方、自分自身の生き方を模索する娘たちの姿を通じ、“生きる”こと、“老いる”こと、“家族の絆”を問いかける。〔中央審査・審査講評〕
生きていくうえで誰もが抱える「老い」の問題を、夫婦愛、家族の拡がりの中で捉え、「美しく老いること」「立派に老いること」「素晴らしく老いること」として昇華させる。 17年にわたって取材を行い、取材対象に合わせたゆったりとしたカメラワークと、自然の音を効果的に用い、四季の移ろいによる時間の経過を巧みに表現している。番組の最期にフサ子さんが、亡き寅夫さんを呼ぶ声が山にこだまする。この山が、まさしく2人にとっての『桃源郷』なのである。〔スタッフ〕 竹村昌浩(プロデューサー)、佐々木聰(ディレクター)、山本宏幸(カメラマン)
〔ナレーター〕 中谷隆宏
〔出演者〕 田中寅夫・フサ子
〔放送日時〕 2007年11月27日(火)9:55〜10:50
準グランプリ〔テレビ〕 †
↑東京放送「3月10日・東京大空襲 語られなかった33枚の真実」
〔番組内容〕
昭和20年3月10日未明、警視庁警務部写真主任の石川光陽は、地獄を目撃する。米軍の戦術転換により“非戦闘員をも対象とする市街地への無差別爆撃”が行われた東京大空襲では、新型焼夷弾32万発が落とされ、一夜にして10万人もの命が奪われた。からくも生き延びた石川は、山なす黒こげの遺体に侘びながら33枚の写真を記録する。戦後、ネガの提出を迫るGHQの要求を拒否し、後に公開されたこれらの写真により、人々は東京大空襲の実態を知ることとなる。
石川を主人公としたドラマと、「爆撃した側」と「爆撃された側」への取材、多数の証言によるドキュメンタリーを融合させ、戦争を知らない世代を含め、多くの人に「戦争の真実」を伝える。〔中央審査・審査講評〕
ドラマとドキュメンタリーを融合させることにより、情感に訴える部分と冷静な部分が、うまく描き分けられており、戦争の悲惨さが染み込むように伝わり、今後の番組制作の有効な手法を示唆している。
これまで東京大空襲については看過されてきた部分があるが、忠実な取材を通して真実が明らかにされることにより、“知っていることは浅いことである”と改めて感じさせると同時に、戦争を体験していない世代を含め、ひとりでも多くの人に対して戦争の真実と悲惨さを伝えたいとの制作者の熱意が感じられる。
日本人だけでなく、アメリカ人、全人類が忘れてはならない真実が描かれている。〔スタッフ〕 島田喜広(プロデューサー)、堤 慶太(プロデューサー)、真木 明(ディレクター)、貞包史明(ディレクター)、三城真一(ディレクター)
〔出演者〕 仲村トオル、筑紫哲也
〔放送日時〕 2008年3月10日(月)21:00〜23:09
グランプリ候補番組・概要紹介〔テレビ〕 †
〔北海道・東北地区〕
北海道文化放送「バッケンレコードを越えて」〔番組内容〕
かつて最長不倒記録を樹立したジャンパーが、合宿中の事故により障害を負うが、婚約者の献身的な介護により回復する。しかし2人の結婚後、妻の病気が発覚する。最愛の人の危機を互いに支えあう姿を通じて、視聴者に希望と勇気を与える。〔スタッフ〕 吉岡史幸(プロデューサー)、近田 誉(ディレクター)、堀 威(編集)、西本七菜(ライン編集)、早川歩希(音効)、北口康宏(カメラ)
〔ナレーター〕 本山真弓
〔放送日時〕 2008年5月25日(日)14:00~14:55
〔東京地区〕
東京放送「3月10日・東京大空襲 語られなかった33枚の真実」〔番組内容〕
東京大空襲直後の惨状を記録した33枚の写真をもとに、これを撮影したカメラマンを主人公にしたドラマと、多数の証言によるドキュメンタリーを融合させ、東京大空襲の真実を伝える。〔スタッフ〕 島田喜広(プロデューサー)、堤 慶太(プロデューサー)、真木 明(ディレクター)、貞包史明(ディレクター)、三城真一(ディレクター)
〔出演者〕 仲村トオル、筑紫哲也
〔放送日時〕 2008年3月10日(月)21:00~23:09
〔関東・甲信越・静岡地区〕
テレビ新潟放送網「ドキュメント’08 命のかぎりムスタンに生きる」〔番組内容〕
70歳を過ぎ、家族と別れ単身ネパールの秘境ムスタンで、村人の幸せのために米作りや学校建設に挑んだひとりの老人。度々の挫折を乗り越え挑戦し続け、やがて成功させる。自身の老いと戦いつつ命のかぎりムスタンに生きる日本人を美しい映像とともに追った12年の記録である。〔スタッフ〕 堀 直規(プロデューサー)、坂上明和(ディレクター)、計良 昇(撮影)、岩崎 功(編集)、高田暢也(音楽効果)
〔ナレーター〕 刈谷俊介
〔放送日時〕 2008年5月19日(月)0:55~1:50
〔中部・北陸地区〕
東海テレビ放送「光と影 ~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」〔番組内容〕
光市母子殺害事件を、世論のバッシングを浴びた弁護団の側から取り上げることにより多様な見方を提示。「裁判員制度」の導入を控えた視聴者に、裁判を取り巻くさまざまな事象を問いかけると同時に、今のメディア体制に一石を投じる。〔スタッフ〕 阿武野勝彦(プロデューサー)、齊藤潤一(ディレクター)、岩井彰彦(撮影)、山本哲二(編集)、栗栖睦巳(音声)、久保田吉根(効果)、河合 舞(タイムキーパー)
〔出演者〕 寺島しのぶ
〔放送日時〕 2008年5月30日(金)2:35~3:30
〔近畿地区〕
テレビ大阪「甦るシルクロードの大地 中国・新疆ウイグルへの夢」〔番組内容〕
中国政府の西部大開発構想が始まった1999年直前、まだ何もなかったウルムチに進出した大阪・船場の商社が、経済発展の波に乗って成長する姿を通じ、中国政府の思惑や、図らずも変貌していく街の姿、現地の人々の思いを伝える。〔スタッフ〕 綱沢啓芳(プロデューサー/ディレクター)、増田 健(撮影)、清水俊孝(音声)、与十田孝輔(アシスタントディレクター)、金暁慶・孔怡(コーディネート)、杉原邦彦(構成)
〔ナレーター〕 大杉 漣
〔広告主〕 東建コーポレーション、都市再生機構、岩谷産業、近鉄百貨店、国元商会、宝酒造、読売新聞
〔放送日時〕 2007年10月20日(土)15:55~17:15
〔中国・四国地区〕
山口放送「山で最期を迎えたい ある夫婦の桃源郷」〔番組内容〕
電気も水道もない山を自らの力で切り開き、そこで暮らす老夫婦の生活と、それを見守る都会で暮らす娘たちの関わりを17年にわたって追った。土地と人間、家族のあり方を考えさせると同時に「自分らしく生きることの素晴らしさ」を伝える。〔スタッフ〕 竹村昌浩(プロデューサー)、佐々木聰(ディレクター)、山本宏幸(カメラマン)
〔ナレーター〕 中谷隆宏
〔出演者〕 田中寅夫・フサ子
〔放送日時〕 2007年11月27日(火)9:55~10:50
↑〔九州・沖縄地区〕
南日本放送「やねだん ~人口300人、ボーナスが出る集落~」〔番組内容〕
過疎高齢化の集落であった鹿児島県鹿屋市の柳谷集落、愛称『やねだん』。行政に頼らない地域再生を目指し、総参加で労力や経験を提供し合い、自主財源の増加や福祉・教育を充実させ、ついには全世帯にボーナスを支給する。手作りとアイデア、笑いと感動の12年の記録である。〔スタッフ〕 有山貴史(プロデューサー)、山縣由美子(ディレクター)、福留正倫(撮影)
〔出演者〕 豊重哲郎ほか集落のみなさん
〔放送日時〕 2008年5月29日(木)15:00~16:00
ラジオ †
↑グランプリ〔ラジオ〕 †
↑毎日放送「おれは闘う老人(じじい)となる~93歳元兵士の証言」
〔番組内容〕
1939年、25歳の時に軍隊に入り中国大陸に出征した経験を持つ本多立太郎さんは、自らの戦争体験を「戦争出前噺」と名付けて語り続けている。すでに47都道府県を回り、講演回数は1,200回を超え、これまでに延べ12万人が彼の話を聞いたことになる。
出前噺では、戦場での死の恐怖だけでなく、死ぬことよりも恐いと感じた人間の底知れぬ恐ろしさ、また口にするたびに張り裂けるような罪の意識に苛まれるという重大な事実も打ち明ける。年齢を感じさせない気迫のこもった声で、戦争とは“別れと死”以外には何もなく、良いことなど1つもないと言い切る本多さん。番組では「残された僅かな時間、事実を語り継ぐ姿勢は必要だし、それがあの戦争でたくさん死んだ仲間の代わりに生かされた私たちの務め」という本多さんの活動やその信念を伝える。〔中央審査・審査講評〕
戦後60年以上経ち、戦場の体験を語り部から直接聞くことが難しくなる中、本多さんの肉声をじっくりと伝えることで、戦争の愚かさと平和の尊さを聴取者に強く提起している。また優れたテーマ設定はもとより、抑制の効いたナレーションや効果的なBGM、さらにはラジオドラマのような“間”が随所に込められており、番組としての完成度が高く評価される。 番組終盤では、戦争の悲惨さを保育園で語る様子を紹介しているが、過去の教訓を将来につなげ、子どもに未来を託すことで希望を感じる印象深いエンディングとなり、番組構成も秀逸である。〔スタッフ〕 寺澤亮平(取材・構成)、加美一多(技術)、槙野拓実(技術)、吉田峰子(技術)
〔ナレーター〕 水野晶子
〔出演者〕 本多立太郎
〔放送日時〕 2007年11月26日(月)20:00~20:59
準グランプリ〔ラジオ〕 †
↑エフエム東京「苑子ちゃんの手紙」
〔番組内容〕
千葉市美浜区の中学3年生、松井苑子ちゃんはウィリアムズ症候群という遺伝子疾患を持つ。この病気は心臓や腎臓の先天的な障害、発育の遅れ、学習障害などが主な特徴と言われているが、苑子ちゃんは比較的軽度の症状で、数の計算や漢字を書くのは難しいものの、通常の学級に入り、一般の生徒とともに学校生活を送っている。自分の想いを手紙で伝えることが好きで、時には級友や先生に、何百通もの手紙を書いたことも。人なつっこい社交性もウィリアムズ症候群の特徴である。そして音感やリズム感に優れた才能を示す特徴もあり、そこに着目した母親のちさ子さんは、娘の将来を音楽に託そうとする。
番組では、密着取材を続けた柴田幸子アナウンサーが、音楽を通して成長する苑子ちゃんの力強い姿と、ちさ子さんの葛藤や娘の将来を想う気持ちを、二人の肉声とともに等身大の語りで紹介する。〔中央審査・審査講評〕
音楽を重視するFM社が、社会性のある題材を“音楽”をテーマに括り、エンターテインメント性も取り込んで民放的に昇華した点が高く評価される。構成や選曲も素晴らしく、洗練された完成度の高い番組である。
ともすれば重苦しい雰囲気になりがちな題材だが、苑子ちゃんの明るい表情が伝わり暖かい印象を抱かせる。苑子ちゃんとともに、母親のちさ子さんも主役の一人であり、病気の子どもを持つ親の悩みや将来の夢が心を打つ。
また柴田幸子アナウンサーは取材に集中していく中で、悩み続けながらも苑子ちゃんの心の奥に入ろうとする努力がうかがえ、さらにその努力が途上であることを自覚している謙虚さが好ましく、聴取者の共感を呼ぶ。〔スタッフ〕 延江 浩(プロデューサー)、武藤智子(ディレクター)、及川 中(構成)
〔出演者〕 松井苑子、松井ちさ子、柴田幸子
〔放送日時〕 2008年5月29日(木)21:00~21:55
グランプリ候補番組・概要紹介〔ラジオ〕 †
〔北海道・東北地区〕
秋田放送「ABSラジオスペシャル 熊谷先生の平和の鐘」〔番組内容〕
梵鐘の研究を通じて、戦争中の金属回収令により寺の鐘を軍部に差し出した住職らと言葉を交わしてきた高校教諭の熊谷恭孝さん。鐘の音を平和の象徴と捉え、兵器から鐘を作ろうとする彼の活動と平和への想いを伝える。〔スタッフ〕 須藤聖寶(プロデューサー)、利部昭勇(ディレクター)、渡邊洋祐(技術)
〔ナレーター〕 畠山里美
〔出演者〕 熊谷恭孝、高橋喜一郎
〔放送日時〕 2008年5月25日(日)15:00~15:56
〔東京地区〕
エフエム東京「苑子ちゃんの手紙」〔番組内容〕
ウィリアムズ症候群という遺伝子疾患を持つ、中学3年生の松井苑子さんが成長していく姿と、彼女が持つ音楽の才能に着目した母親ちさ子さんの想いを、密着取材を続けた柴田幸子アナウンサーが紹介する。〔スタッフ〕 延江 浩(プロデューサー)、武藤智子(ディレクター)、及川 中(構成)
〔出演者〕 松井苑子、松井ちさ子、柴田幸子
〔放送日時〕 2008年5月29日(木)21:00~21:55
〔関東・甲信越・静岡地区〕
山梨放送「失われた言葉をもう一度~ある言語聴覚士の挑戦」〔番組内容〕
山梨県甲州市で、特定の病院や施設に属さずフリーの立場で訪問ケアを続ける、言語聴覚士の平澤哲哉さん。彼の活動を通じて、失語症という病気の恐ろしさを考えるとともに、患者の立場に立つ医療制度のあり方を問う。〔スタッフ〕 浅川俊介(プロデューサー)、石川 治(ディレクター)
〔ナレーター〕 塩沢未佳子
〔放送日時〕 2008年5月26日(月)19:00~19:49
〔中部・北陸地区〕
エフエム愛知「だから歌舞伎はやめられない!~カブキモノたちの町・中津川~」〔番組内容〕
全国約200の地芝居保存会のうち、岐阜県には中津川を中心に27が存在する。番組では地芝居(地歌舞伎)保存の意義や見所を紹介するとともに、中津川歌舞伎保存会の3月公演に向けた取り組みを追い、歌舞伎に関わる市民の生き生きとした姿を描く。〔スタッフ〕 伊藤榮一郎(プロデューサー)、高橋真裕美(ディレクター)、荒木偉富(効果)、吉田 浩(録音・技術)
〔出演者〕 川本えこ、市川笑三郎
〔放送日時〕 2008年5月25日(日)19:00~19:45
〔近畿地区〕
毎日放送「おれは闘う老人(じじい)となる~93歳元兵士の証言」〔番組内容〕
1939年、25歳で軍隊に入り中国大陸に出征した経験を持つ本多立太郎さん。自らの戦争体験を20年以上にわたって語り続け、戦争の愚かさと平和の尊さを訴える本多さんのあくなき思いを伝える。〔スタッフ〕 寺澤亮平(取材・構成)、加美一多(技術)、槙野拓実(技術)、吉田峰子(技術)
〔ナレーター〕 水野晶子
〔出演者〕 本多立太郎
〔放送日時〕 2007年11月26日(月)20:00~20:59
〔中国・四国地区〕
山口放送「十字架を背負って~光母子殺害事件・遺族の9年間~」〔番組内容〕
1999年4月に山口県光市で起きた母子殺害事件。最高裁は無期懲役の2審判決を破棄し、広島高裁に審理を差し戻す。番組では被害者遺族である本村洋さんの声を通じ、裁判員制度の開始を控えた今日の司法制度の問題点を指摘する。〔スタッフ〕 伯野茂樹(プロデューサー)、谷本啓之(ディレクター)、香川慶一(ミキサー)
〔ナレーター〕 福谷貞夫
〔出演者〕 本村 洋
〔放送日時〕 2008年5月25日(日)13:00~13:40
〔九州・沖縄地区〕
長崎放送「“氷がとけたら春になる”~お寺の日曜学校~」〔番組内容〕
長崎市郊外にある光源寺の日曜学校「ひかり子ども会」は、来年11月で100年を迎える。番組では楠達也住職の日曜学校での教えや遊びから、心の豊かさを学ぶ元気な子ども達の姿を描き、昨今の社会問題や教育問題の解決の糸口を示唆する。〔スタッフ〕 平松誠四郎(プロデューサー)、千々和直子(ディレクター)
〔ナレーター〕 寄川淑仔
〔出演者〕 楠 達也
〔放送日時〕 2008年5月25日(日)16:30~16:59
【過去の実施結果概要はこちら】
第1回日本放送文化大賞実施結果概要
第2回日本放送文化大賞実施結果概要
第3回日本放送文化大賞実施結果概要