表彰番組・事績
日本放送文化大賞/第5回入選・事績
第5回日本放送文化大賞受賞番組の全国放送時間 †
「第5回日本放送文化大賞」の受賞番組が、全国の民放各社からつぎのとおり放送されます。
[2010年1月5日(火)10:40 更新]
【テレビ グランプリ】 †
北海道放送「赤ひげよ、さらば。~地域医療“再生”と“崩壊”の現場から~」
局 名 | 放送日時 |
北海道放送/HBC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
青森テレビ/ATV | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
IBC岩手放送/IBC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
東北放送/TBC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
テレビユー山形/TUY | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
テレビユー福島/TUF | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
TBSテレビ/TBS | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
新潟放送/BSN | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
信越放送/SBC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
テレビ山梨/UTY | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
静岡放送/SBS | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
チューリップテレビ/TUT | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
北陸放送/MRO | 平成21年12月30日(水) 9:25~10:35 |
中部日本放送/CBC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
毎日放送/MBS | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
山陰放送/BSS | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
山陽放送/RSK | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
中国放送/RCC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
テレビ山口/TYS | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
あいテレビ/ITV | 平成21年12月30日(水) 9:55~11:05 |
テレビ高知/KUTV | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
RKB毎日放送/RKB | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
長崎放送/NBC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
熊本放送/RKK | 平成21年12月31日(木) 7:50~ 9:00 |
大分放送/OBS | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
宮崎放送/MRT | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
南日本放送/MBC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
琉球放送/RBC | 平成21年12月31日(木) 8:45~ 9:55 |
【テレビ 準グランプリ】 †
テレビ東京「トンネルの向こうはぼくらの楽園だった」
局 名 | 放送日時 |
テレビ北海道/TVH | 平成21年12月28日(月)12:00~13:48 |
テレビ東京/TX | 平成21年12月28日(月)12:00~13:48 |
テレビ愛知/TVA | 平成21年12月31日(木) 6:10~ 8:00 |
テレビ大阪/TVO | 平成22年 1月 1日(金) 8:00~ 9:48 |
テレビせとうち/TSC | 平成21年12月28日(月)12:00~13:48 |
TVQ九州放送/TVQ | 平成21年12月28日(月)12:00~13:48 |
BSジャパン/BSJ | 平成22年 1月 3日(日)19:00~20:55 |
【ラジオ グランプリ】 †
中国放送「63年目の新聞記者~35歳の女性記者を取材して~」
局 名 | 放送日時 |
北海道放送 | 平成21年12月31日(木)10:00~11:00 |
STVラジオ | 平成22年 1月 3日(日)14:00~15:00 |
青森放送 | 平成22年 1月10日(日)16:00~17:00 |
IBC岩手放送 | 平成21年12月13日(日)11:00~12:00 |
東北放送 | 平成21年12月12日(土)20:00~21:00 |
秋田放送 | 平成21年12月13日(日)15:00~16:00 |
山形放送 | 平成21年12月27日(日)21:00~22:00 |
ラジオ福島 | 平成22年 1月24日(日)20:00~21:00 |
TBSラジオ&コミュニケーションズ | 平成21年12月13日(日)19:00~20:00 |
文化放送 | 平成21年12月28日(月) 2:00~ 3:00 |
ニッポン放送 | 平成22年 1月 4日(月) 2:30~ 3:30 |
栃木放送 | 平成21年12月26日(土)19:00~20:00 |
茨城放送 | 平成21年12月19日(土)19:00~20:00 |
RFラジオ日本 | 平成21年12月 3日(木) 2:00~ 3:00 |
新潟放送 | 平成21年12月30日(水)13:00~14:00 |
信越放送 | 平成21年12月13日(日)21:00~22:00 |
山梨放送 | 平成22年 1月 3日(日)22:00~22:59 |
静岡放送 | 平成22年 1月25日(月)21:00~21:59 |
北日本放送 | 平成21年12月30日(水)20:00~21:00 |
北陸放送 | 平成21年12月29日(火)20:00~20:59 |
福井放送 | 平成21年12月28日(月)20:00~21:00 |
中部日本放送 | 平成21年12月27日(日)20:00~21:00 |
東海ラジオ放送 | 平成22年 1月10日(日)19:00~20:00 |
岐阜放送 | 平成21年11月28日(土)20:00~21:00 |
京都放送 | 平成21年11月22日(日)12:00~13:00 |
毎日放送 | 平成22年 1月18日(月)20:00~21:00 |
朝日放送 | 平成22年 1月 9日(土)21:00~22:00 |
大阪放送 | 平成21年12月30日(水)21:00~21:59 |
ラジオ関西 | 平成22年 1月 3日(日)15:00~15:59 |
和歌山放送 | 平成21年12月 4日(金)21:00~22:00 |
山陰放送 | 平成21年12月 5日(土)21:00~22:00 |
山陽放送 | 平成22年 1月 2日(土)19:00~20:00 |
中国放送 | 平成21年12月13日(日)16:00~17:00 |
山口放送 | 平成21年12月27日(日)16:00~17:00 |
四国放送 | 平成21年12月 6日(日) 5:00~ 6:00 |
西日本放送 | 平成21年11月22日(日)12:00~13:00 |
南海放送 | 平成21年12月13日(日)20:00~21:00 |
高知放送 | 平成21年12月28日(月)20:00~21:00 |
RKB毎日放送 | 平成22年 1月 2日(土)22:30~23:29 |
九州朝日放送 | 平成22年 1月 2日(土)21:55~22:55 |
長崎放送 | 平成22年 1月 9日(土)20:00~21:00 |
熊本放送 | 平成22年 1月 3日(日)19:00~20:00 |
大分放送 | 平成21年12月26日(土)21:00~22:00 |
宮崎放送 | 平成21年12月27日(日)20:00~21:00 |
南日本放送 | 平成22年 1月 2日(土)21:00~22:00 |
琉球放送 | 平成22年 1月 3日(日)18:00~19:00 |
ラジオ沖縄 | 平成21年12月30日(水)22:00~23:00 |
【ラジオ 準グランプリ】 †
J-WAVE「J-WAVE 25 DIALOG IN THE DARK~見えないものを見るということ~」
局 名 | 放送日時 |
エフエム北海道 | 平成22年 1月10日(日)19:00~20:00 |
エフエム・ノースウエーブ | 平成21年12月 6日(日)23:00~24:00 |
エフエム青森 | 平成21年12月20日(日)19:00~20:00 |
エフエム岩手 | 平成21年12月 7日(月) 2:00~ 3:00 |
エフエム仙台 | 平成22年 1月 3日(日)19:00~20:00 |
エフエム秋田 | 平成21年12月 6日(日)19:00~20:00 |
エフエム山形 | 平成21年12月13日(日)18:00~19:00 |
エフエム福島 | 平成21年11月23日(月) 0:00~ 1:00 |
エフエム東京 | 平成21年11月26日(木)20:00~21:00 |
J-WAVE | 平成21年12月31日(木)19:00~20:00 |
エフエムインターウェーブ | 平成21年12月27日(日) 6:00~ 7:00 |
エフエム群馬 | 平成21年12月13日(日)19:00~20:00 |
エフエム栃木 | 平成22年 1月 2日(土)19:00~20:00 |
FM NACK5 | 平成22年 1月 4日(月) 1:30~ 2:30 |
ベイエフエム | 平成22年 1月23日(土) 4:00~ 4:57 |
横浜エフエム放送 | 平成22年 1月11日(月) 1:00~ 2:00 |
エフエムラジオ新潟 | 平成21年12月21日(月)20:00~21:00 |
新潟県民エフエム放送 | 平成22年 1月 9日(土)22:00~23:00 |
長野エフエム放送 | 平成21年12月20日(日)19:00~20:00 |
エフエム富士 | 平成21年11月30日(月) 0:30~ 1:30 |
静岡エフエム放送 | 平成22年 1月 3日(日)19:00~20:00 |
富山エフエム放送 | 平成22年 1月24日(日)18:00~19:00 |
エフエム石川 | 平成21年11月29日(日) 3:00~ 4:00 |
福井エフエム放送 | 平成21年11月29日(日) 2:00~ 3:00 |
エフエム愛知 | 平成22年 1月24日(日)19:00~20:00 |
ZIP-FM | 平成22年 1月17日(日)23:00~24:00 |
愛知国際放送 | 平成21年12月 5日(土) 1:00~ 2:00 |
岐阜エフエム放送 | 平成21年11月29日(日) 1:00~ 2:00 |
三重エフエム放送 | 平成21年12月13日(日)19:00~20:00 |
エフエム滋賀 | 平成21年11月22日(日) 0:00~ 1:00 |
エフエム京都 | 平成22年 1月 1日(金)15:00~16:00 |
エフエム大阪 | 平成21年12月 6日(日)19:00~20:00 |
FM802 | 平成22年 1月 4日(月) 1:00~ 2:00 |
関西インターメディア | 平成22年 1月11日(月) 2:00~ 3:00 |
Kiss-FM KOBE | 平成21年12月12日(土) 3:00~ 4:00 |
エフエム山陰 | 平成21年12月13日(日)19:00~20:00 |
岡山エフエム放送 | 平成21年12月30日(水)16:00~17:00 |
広島エフエム放送 | 平成22年 1月 3日(日)19:00~20:00 |
エフエム山口 | 平成21年11月23日(月) 0:00~ 1:00 |
エフエム徳島 | 平成21年12月 6日(日)19:00~20:00 |
エフエム香川 | 平成21年12月 6日(日)19:00~20:00 |
エフエム愛媛 | 平成21年12月12日(土)20:00~21:00 |
エフエム高知 | 平成21年12月 6日(日)19:00~20:00 |
エフエム福岡 | 平成22年 1月10日(日)19:00~20:00 |
CROSS FM | 平成22年 1月14日(木)20:00~21:00 |
九州国際エフエム | 平成21年12月 6日(日)23:00~24:00 |
エフエム佐賀 | 平成21年12月 6日(日) 2:00~ 3:00 |
エフエム長崎 | 平成21年11月22日(日)19:00~20:00 |
エフエム熊本 | 平成21年12月31日(木)20:00~21:00 |
エフエム大分 | 平成21年12月20日(日)19:00~20:00 |
エフエム宮崎 | 平成21年11月22日(日)19:00~20:00 |
エフエム鹿児島 | 平成21年12月27日(日)19:00~20:00 |
エフエム沖縄 | 平成21年12月13日(日)19:00~20:00 |
第5回(平成21年)日本放送文化大賞 †
テレビ †
グランプリ〔テレビ〕 †
北海道放送「赤ひげよ、さらば。~地域医療“再生”と“崩壊”の現場から~」
〔番組内容〕
全国に先駆け町立病院から診療所に転換し、医療を充実させた地域医療のモデルといわれた“むかわ町穂別診療所”。しかし、軽症でも時間外受診する住民のエゴや行政の無策により医師たちは疲弊し、退職してしまう。一方、隣の夕張市にある“夕張希望の杜”では、職員や住民の「意識改革」により地域医療が再生しつつある。さらに、高齢化率4割の夕張における、将来を見据えた新たな取り組みも始まっている。
穂別と夕張、2つの地域で起きた地域医療の“崩壊”と“再生”の現場を舞台に、互いに交差しながら、住民たちも巻き込み地域医療を再生させようと奮闘する医師たちと、自らが地域医療をつくっていこうと気づき行動する住民たちの姿を追う。〔中央審査・審査講評〕
高齢化、過疎化、医師不足、過重労働等、今日の地域医療が抱える問題点を捉えながら、住民の歪んだ権利意識や行政の無策に、正面から戦う医師たちの苦悩と本気さが画面を通して描かれている。
過剰な演出をせずに淡々と取材対象の町、住民に肉薄し、丹念な取材を積み上げ、これからの社会は、求めるだけでなく自主自立が必要であり、様々な人が支え合い努力してこそ成り立つことに気づかせる。〔スタッフ〕
伊藤弘二(プロデューサー)、山裕侍(ディレクター)、小張泰弘(撮影)、前出宏伸(ビデオエンジニア)、八尾真理子(編集)
〔ナレーター〕
島森則夫
〔出演者〕
一木崇宏、矢崎弘志、村上智彦
〔放送日時〕
2009年5月29日(金)3:21〜4:21
準グランプリ〔テレビ〕 †
テレビ東京「トンネルの向こうはぼくらの楽園だった」
〔番組内容〕
神奈川県大磯にあるエリザベスサンダースホームは、三菱財閥の創始者の孫娘である澤田美喜さんが、第2次世界大戦の混乱期に私財を投入し作った混血の子どもたちのための養護施設である。そこは市街と山で隔てられ、トンネルで通じている。差別を受けた子どもたちは、トンネルの向こうにある施設で仲間とともに健全に育てられた。
社会に出た後も多くの困難を乗り越え、明るく前向きに生きる、現在62歳となるホーム1期生の生きざまを中心に、亡き後も変わらぬ澤田さんへの感謝の気持ちと、一緒に育った仲間たちとの、変わらぬ強い“絆”を伝える。〔中央審査・審査講評〕
澤田美喜さんのエリザベスサンダースホームを過去のものとして扱うのではなく、卒業生達の今を追い、彼らの仲間意識や澤田さんへの思いが誇張されずに素直に描かれ共感できる。同時に、過去において差別を受けた子供がいたこと、差別をした私たちがいたことも再認識させられる。
現代人が忘れがちな家族や仲間との絆や、コミュニティーの崩壊、親子関係の断絶について、丹念で嘘のない取材により、“人”が“人”を作っていくのだという基本をあらためて教え、編集上のテクニックを駆使した映像と音の効果により、クオリティの高いドキュメンタリーに仕上がっている。〔スタッフ〕
清水 昇、星野敏子(プロデューサー)、伊世憲造、辻 陽子、和田 萌(ディレクター)
〔出演者〕
土屋アンナ
〔広告主〕
トヨタ自動車、エドウイン、積水ハウス、メナード、花王、東建コーポレーション、愛眼、第一三共、富士フイルム
〔放送日時〕
2009年3月11日(水)21:00〜22:48
グランプリ候補番組・概要紹介〔テレビ〕 †
〔北海道・東北地区〕
北海道放送「赤ひげよ、さらば。~地域医療“再生”と“崩壊”の現場から~」
〔番組内容〕
地域医療“崩壊”の現場を通して、そのかかえる課題を浮きぼりにし、“再生”のために、医師だけでなく住民も一緒になり、もがき格闘するその過程を追う。日本の地域医療がかかえる課題と、将来の地域医療の方向性を視聴者に問いかける。
〔スタッフ〕
伊藤弘二(プロデューサー)、山裕侍(ディレクター)、小張泰弘(撮影)、前出宏伸(ビデオエンジニア)、八尾真理子(編集)
〔ナレーター〕
島森則夫
〔出演者〕
一木崇宏、矢崎弘志、村上智彦
〔放送日時〕
2009年5月29日(金)3:21〜4:21
〔東京地区〕
テレビ東京「トンネルの向こうはぼくらの楽園だった」
〔番組内容〕
神奈川県大磯にあるエリザベスサンダースホームは、戦後の混乱期に澤田美喜さんが作った混血の子ども達のための養護施設。現在62歳となるホーム1期生を中心とした卒業生たちの生きざまを通じ、澤田さんや一緒に育ったホームの仲間たちに対しての、今も変わらぬ強い“絆”を伝える。
〔スタッフ〕
清水 昇、星野敏子(プロデューサー)、伊世憲造、辻 陽子、和田 萌(ディレクター)
〔出演者〕
土屋アンナ
〔広告主〕
トヨタ自動車、エドウイン、積水ハウス、メナード、花王、東建コーポレーション、愛眼、第一三共、富士フイルム
〔放送日時〕
2009年3月11日(水)21:00〜22:48
〔関東・甲信越・静岡地区〕
静岡放送「SBSスペシャル 日本兵サカイタイゾーの真実~写真の裏に残した言葉~」
〔番組内容〕
太平洋戦争末期の硫黄島で戦い、戦後日本に復員した「サカイタイゾー」。サカイ氏は何故生き残ったのか、生き残るために取った行動とは、そして戦後、サカイ氏が背負ったものとは。硫黄島で米兵に託された写真を素材に、知られざる硫黄島の戦いを解き明かし、「個」としての戦争について考える。
〔スタッフ〕
土方康太郎(プロデューサー)、小川 満(制作)、岸本達也(取材/構成)、西川昌也(撮影)
〔放送日時〕
2009年5月4日(月)9:55~10:50
〔中部・北陸地区〕
東海テレビ放送「罪と罰 娘を奪われた母 弟を失った兄 息子を殺された父」
〔番組内容〕
3人の犯罪被害者の遺族に密着し、それぞれの死刑に対する心情を対比することにより、死刑の現実と遺族の多様な思いを描く。命の重みと償いについての問題提起をすると同時に、裁判員制度の導入を前にした視聴者に、罪と罰の捉え方について問いかける。
〔スタッフ〕
阿武野勝彦(プロデューサー)、齊藤潤一(ディレクター)、板谷達男(撮影)、西久保雄大(音声)、森 哲弘(効果)、山本哲二(編集)
〔ナレーター〕
藤原竜也
〔出演者〕
磯谷富美子、原田正治、江崎恭平
〔放送日時〕
2009年4月12日(日)16:00~16:55
〔近畿地区〕
毎日放送「映像’09『DNA鑑定の呪縛』」
〔番組内容〕
1990年代初めに起きた足利事件と飯塚事件の二つの殺人事件を取り上げ、導入当初のあいまいなDNA鑑定を過信した捜査や、裁判の問題点を検証する。その後、最新の鑑定法により再審無罪となった足利事件と、すでに死刑が執行された飯塚事件。科学捜査の呪縛から逃れ得なかった刑事司法を浮きぼりにし、裁判員制度が始まろうとするなかで、重い課題を視聴者に突きつける。
〔スタッフ〕
里見 繁(プロデューサー/ディレクター)、河野仙志(カメラマン)、舛本賢治(編集)
〔ナレーター〕
西 靖
〔放送日時〕
2009年5月18日(月)0:50~1:50
〔中国・四国地区〕
南海放送「ひだまり~今治大浜1丁目・6年の記録~」
〔番組内容〕
小さな漁師町の一軒のお好み焼き屋「昌万」を舞台に、道路拡張による立ち退き、高齢化、不況といった問題を抱えながらも、お互いを支えあい、つながりあって生きる『ご近所さん』。背伸びせず、小さな幸せを幸せと感じる人々を追った6年間の記録である。
〔スタッフ〕
大西康司(プロデューサー)、寺尾 隆(ディレクター)
〔ナレーター〕
枡形浩人
〔出演者〕
桧垣瑞穂
〔放送日時〕
2009年5月29日(金)2:09~3:09
〔九州・沖縄地区〕
琉球朝日放送「刻みはじめた学びの時計」
〔番組内容〕
戦後、全国に設立された公立の夜間中学。沖縄では山積する戦後処理に埋もれてしまい、60年以上も設立されず放置されたままであった。NPO法人「珊瑚舎スコーレ夜間中学」に通う平均年齢70歳の夜間中学生たちが学ぶ喜びと、それを支える退職教員の真摯な姿は、やがて行政の認識を変えていく。
〔スタッフ〕
賀数朝夫(プロデューサー)、宮城さつき(ディレクター)、松石 泉(構成)
〔放送日時〕
2008年6月21日(土)13:00~13:55
ラジオ †
グランプリ〔ラジオ〕 †
中国放送「63年目の新聞記者~35歳の女性記者を取材して~」
〔番組内容〕
広島に本社を置く中国新聞社の原爆報道で、最前線に立つ35歳の女性記者、森田裕美さん。入社前は、原爆や平和に対して特に強い関心があったわけではないが、いまや同社の原爆報道で中心的な立場の一人となり、連載記事も数多く手がける。
森田記者は被爆者の生の声を地道に聞き取り続け、原爆がもたらした人的被害を後世に伝えることで核兵器廃絶を訴える一方、取材対象となる被爆者の高齢化、若年層の新聞記事への無関心、そして日米安保条約のもと、核の傘に守られながら核兵器廃絶を主張する矛盾といった様々な壁に向かい合っている。
番組では、原爆投下から63年目を迎えた2008年の夏に、様々な壁と向き合いながら取材活動を続ける森田記者に密着し、ブルース・スプリングスティーンの楽曲に乗せ、今日の原爆報道が抱える課題や今後の在り方を示唆する。〔中央審査・審査講評〕
ラジオ番組を制作する立場であるディレクターが、新聞記者の取材に同行する様子を伝えるという構成が新鮮。様々な悩みや矛盾を抱えながらも使命感を持って原爆報道にあたる新聞記者の姿に、戦後60年以上が経過した今日の原爆報道の在り方、さらには後世への戦争の伝え方をあらためて考えさせられる。
難しいテーマだが、臨場感あふれる取材音源や、ディレクターの素直な語り口で聞きやすい。さらに、番組内容とマッチした巧みな選曲や、取材者としてのディレクターと聴取者との一体感を崩さぬよう、原爆の解説や事実関係の説明は別のアナウンサーが担当するなど、きめ細かな演出も高く評価される。〔スタッフ〕
徳光国弘(プロデューサー)、城 雅治(ディレクター)
〔出演者〕
森田裕美、江種則貴、平岡 敬
〔放送日時〕
2008年8月16日(土)16:00~17:00
準グランプリ〔ラジオ〕 †
J-WAVE「J-WAVE 25 DIALOG IN THE DARK~見えないものを見るということ~」
〔番組内容〕
1989年にドイツのアンドレアス・ハイネッケ博士のアイディアで生まれた空間体験型イベント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、すでに25カ国で開催され、600万人以上が体験している。参加者は完全な暗闇の中を、視覚以外の感覚を頼りに進むが、視覚障害を持つスタッフがアテンド役となり、暗闇の中で生き生きと彼らを導く。“見えないものを見る”ことで、参加者は視覚以外の感覚の重要さ、周囲の人々の大切さを実感し、他者との違いを気にせず多様性を認められるようになる。
番組では、聴取者にイベントを疑似体験してもらえるよう、出演者が実際に体験した様子を収めた音源を用いながら、語りかけるように案内し、ハイネッケ博士、イベントの代表者や参加者、アテンドを務める視覚障害者へのインタビューなども交えて、イベントの魅力やその意義を伝える。〔中央審査・審査講評〕
視覚に頼らず、感覚を研ぎ澄まして想像の世界を広げる行為はラジオの原点であり、暗闇の中でこそ見えないものが見えるというイベントを紹介したこの番組は、ラジオがイマジネーションのメディアであることも体現している。特にFMラジオという、奥行きを感じる音響空間の特性に合致した企画構成であり、演出にも随所に工夫がうかがえ、想像力をかき立てられる。
また出演者は、主観を交えた体験談や、視覚障害者の優れた感覚を紹介するが、決して押し付けでない巧みな表現で語りかけ、聴取者への配慮が感じられて心地よい。〔スタッフ〕
松尾健司(プロデューサー/ディレクター/構成)、桐山直人(ディレクター)
〔出演者〕
クリス智子
〔放送日時〕
2009年5月25日(月)1:00~2:00
グランプリ候補番組・概要紹介〔ラジオ〕 †
〔北海道・東北地区〕
秋田放送「ABSラジオスペシャル 仮7級 オイだのうた」
〔番組内容〕
仮7級は、20代半ばのいとこ同士の女性フォークデュオで、地元象潟の風景や人々の様子を、地元の言葉で歌い表す。番組は、働きながらもマイペースで、メジャーデビューという夢に向かって歌い続ける生き生きとした2人を追う。
〔スタッフ〕
須藤聖寶(プロデューサー)、利部昭勇(ディレクター)、菅原 毅(技術)
〔ナレーター〕
今野 仁
〔出演者〕
齊藤智子、齊藤珠樹(仮7級)
〔放送日時〕
2009年5月31日(日)14:00~14:54
〔東京地区〕
J-WAVE「J-WAVE 25 DIALOG IN THE DARK~見えないものを見るということ~」
〔番組内容〕
完全な暗闇の中を、聴覚や触覚など、視覚以外の感覚を頼りに進んでいく空間体験型イベント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。出演者が実際に体験した様子や参加者インタビューなどを織り交ぜ、イベントの魅力を伝える。
〔スタッフ〕
松尾健司(プロデューサー/ディレクター/構成)、桐山直人(ディレクター)
〔出演者〕
クリス智子
〔放送日時〕
2009年5月25日(月)1:00~2:00
〔関東・甲信越・静岡地区〕
山梨放送「YBSラジオスペシャル 驚き!なるほど!山梨名字大事典」
〔番組内容〕
2月13日は、明治政府が1875年に、全国民に姓を名乗ることを義務付けた「名字の日」。番組ではこの日にちなみ、名字研究家の高信幸男さんを迎え、名字にまつわる様々なエピソードや珍しい読み方、県内の伝統行事などを紹介する。
〔スタッフ〕
浅川俊介(プロデューサー)、石川 治(ディレクター)
〔出演者〕
酒井康宜、塩澤未佳子、高信幸男
〔広告主〕
NNS甲府CATV
〔放送日時〕
2009年2月13日(金)20:00~20:54
〔中部・北陸地区〕
東海ラジオ放送「堀川・サウンドストーリー」
〔番組内容〕
築城から400年を迎える名古屋城の建築資材を運ぶために開削されたといわれる堀川。江戸時代から架けられていた7つの橋の界隈に残るエピソードや言い伝えなどをドラマで再現し、時代を映して流れる堀川の変容を綴る。
〔スタッフ〕
角田功治(プロデューサー/ディレクター)、長谷川聡(技術)、麻創けい子(脚本)
〔出演者〕
田中幸子、板倉歌奈子、石黒 寛
〔放送日時〕
2009年4月2日(木)20:00~20:55
〔近畿地区〕
エフエム滋賀「マザーレイクストーリー~伝説の琵琶湖湖族たち~」
〔番組内容〕
地域の歴史を取り上げ、より深く滋賀を知ってもらうための特番「マザーレイクストーリー」の第一弾。室町時代、流通の要であった琵琶湖の湖上水運を巡り、覇権を争い栄華を誇っていた湖族にスポットを当て、当時の様子をドラマで再現する。
〔スタッフ〕
萬木吉人(プロデューサー)、藤野太郎(ディレクター)、松丸元気(構成/脚本)、田中智徳、高橋雅美(音響)、奥田宗照(監修)
〔出演者〕
木谷美帆、羽川英樹
〔広告主〕
谷口工務店、キヤノンマシナリー、滋賀県道路公社
〔放送日時〕
2009年5月31日(日)19:00~20:00
〔中国・四国地区〕
中国放送「63年目の新聞記者~35歳の女性記者を取材して~」
〔番組内容〕
広島に原爆が投下された1945年から原爆報道に取り組む中国新聞社で、取材の最前線に立つ35歳の女性記者、森田裕美さん。番組では、様々な壁と向き合って取材を続ける森田記者に密着しながら、原爆報道の今を伝える。
〔スタッフ〕
徳光国弘(プロデューサー)、城 雅治(ディレクター)
〔出演者〕
森田裕美、江種則貴、平岡 敬
〔放送日時〕
2008年8月16日(土)16:00~17:00
〔九州・沖縄地区〕
九州朝日放送「ゆりちかへ~末期がんの母 娘への伝言~」
〔番組内容〕
2008年2月に脊髄のがんで亡くなったテレニン晃子さん。番組では、余命わずかと宣告され、病と闘いながらも娘の柚莉亜(ゆりあ)ちゃんを出産し、残された時間で娘に伝えたいことを1冊の本に遺した晃子さんのひたむきな姿を描く。
〔スタッフ〕
大迫順平(プロデューサー)、中村涼子(ディレクター)、日野香織(編集)、濱崎 晃(録音)、豊増和彦(編集協力)、郡 孝司(音効)
〔ナレーター〕
安田成美
〔放送日時〕
2009年5月31日(日)22:45~23:30
【過去の実施結果概要はこちら】
第1回日本放送文化大賞実施結果概要
第2回日本放送文化大賞実施結果概要
第3回日本放送文化大賞実施結果概要
第4回日本放送文化大賞実施結果概要