よりよい放送のために
メディアリテラシー/2020年度助成対象事業
※2020年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、当初の計画から変更が生じる事業もあったことから、事業の終了後に助成対象事業を公表いたしました。
「情報リテラシー」をゲームで学ぶ(小・中学生向け体験型授業)
日本テレビ放送網
2017年度から、主に中学生から大学生を対象に『情報の海の泳ぎ方』と題した出張授業を行ってきたが、近年はインターネットの普及などにより、メディアリテラシーのニーズは小学生にも広がっている。そこで2020年度は、小学校への出張授業に対応するため、ゲ―ム型の体験プログラムを新たに製作。楽しみながら、取材のポイントや、「情報の確からしさ」などの感覚・知識を身につけてもらう。
〈選定理由〉
体験プログラムを通して実践的な基礎知識を体験できる斬新な取り組みである。子どもたちが情報リテラシーを効果的に体得することが期待できる。
◆実施概要:日本テレビ放送網 ※2022年7月 追加事業の報告を加筆しました
あしたを守る~SBC防災・減災キャンペーン~
信越放送
長野県は近年、地震や台風などにより甚大な被害を受けている。被害の軽減には、日ごろの事前準備が大切であるとの考えのもと、2017年度から県内の大学と連携し、自社制作のラジオ・テレビ番組やCM、各種セミナーなどの事業を展開している。子どもを対象に、防災・減災をわかりやすく掲載した下敷きを配布するほか、防災についての体験型イベントを開催し、日ごろの備えの大切さを県内に広く発信する。
〈選定理由〉
近年起きた災害を題材にしており、テーマ性が高い。各種取り組みの相乗効果で防災意識を高めることが期待できる。
◆実施概要:信越放送
中京テレビ情報リテラシー授業 ~みんなで考える「情報リテラシー」~
中京テレビ放送
デジタル社会を生きるために必要な情報を読み解く力を地域の子どもたちが身に付けるきっかけとなるよう、▽ニュース制作体験、▽フェイクニュースの見分け方、▽情報源の発信者でなくとも気を付けるべき点――などの授業を自社内で年間3回、実施する。授業後には、自社の番組で子どもたちが授業に取り組む様子や、授業中に制作した番組の一部を放送する予定。
〈選定理由〉
ニュースの裏側を伝える意義は評価できる。体験を通して情報リテラシーの基本を学ぶことができる取り組みである。
◆実施概要:中京テレビ放送
じぶんで考える食の学校in香川
瀬戸内海放送
香川県内の小学4年生から6年生を対象に、地元の産物の価値に触れ、自分でテーマを見つけ、伝える力を身に付ける機会を提供する。食育ワークショップや県内各地への食の取材など4日間のプログラムを通じて、最後は香川の食の価値をニュース形式で発表する。
〈選定理由〉
対象者にとって身近な地域の食材を題材にしたことで、情報の送り手側への理解が深まることが期待される。
◆実施概要:瀬戸内海放送
みんなで防災~いざ!に備えよう テレビ・ラジオのチカラ
九州朝日放送
九州豪雨の悲劇を繰り返さぬよう、視聴者・リスナーの防災意識を高める取り組みを2018年から行っている。2020年度は“災害弱者”である高齢者や青少年にテレビ・ラジオのありようを知ってもらうとともに、自治体や学校、企業と連携して、災害時の情報の読み解き方をわかりやすく伝え、災害時におけるメディアリテラシーの向上を促進する。
〈選定理由〉
産官学が連携し取り組んでいることや、番組中継を体験するなど、企画が多層的である。災害時の情報の読み解き方をともに考えるなど、取り組みの視点が明確である。
◆実施概要:九州朝日放送