一般社団法人 日本民間放送連盟

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よりよい放送のために

メディアリテラシー/2023年度助成対象事業

 自治体・大学・放送局による「郷土の遺跡アニメーション復元と番組制作体験」


山形テレビ

 

県内にある縄文遺跡について、小中学生を対象に歴史講座を開催。遺跡について学習した後、縄文人の暮らしを再現した1分のアニメーションに、どのようなナレーションをつけるとわかりやすく情報を伝えられるかを考えて、発表してもらう。

 

〈選定理由〉

同じ映像でもナレーションの違いで伝わり方が違うことを学ぶことができ、メディアリテラシーにうってつけの企画。郷土の歴史を知ることにも意義がある。

 

 

みんなのテレビスクール2023~情報を読み解く方程式~(仮)


 東海テレビ放送

 

①東海3県の小学5年生を対象に、出張授業でテレビ番組の制作過程や放送の役割を伝えるほか、情報リテラシーを学んでもらう。②高校生が製作したメタバースを活用して、各地の高校生と繋いで未来のテレビの役割・使命・期待などを語り合う。

 

〈選定理由〉

SNS時代の子どもたちのメディアリテラシー醸成は喫緊の課題であり、当助成事業の狙いに適っている。メタバースを利用した新しい取り組みで評価できる。

 

 

“リアル”と“仮想空間”で学ぶメディアリテラシー活動


 中京テレビ放送

 

中学生に、発信者不明のネット情報と放送局のニュースの違いを知ってもらうことが狙い。グループに分かれてメタバース上で取材体験。次にメタバースを離れて発表用の原稿を作成し、取材内容をニュースにまとめ、スタジオのカメラの前で発表する。

 

〈選定理由〉

メタバース上での取材体験は先進性があり、子どもたちが興味を持つための工夫がある。匿名性の高いツールには他人を傷つけるおそれがあることを学べるのも良い。

 

 

思いを知る、正しく発信する~ふうま君が伝えたいこと~


南海放送

 

医療的ケア児で人工呼吸器をつけて声を発することのできない小学生・山本楓真(ふうま)君を取材対象者として、同級生の児童が自分たちでテーマを決めてインタビューし、作文にまとめて発表する。相手の思いを正しく理解し、伝えることを学ぶ機会とする。

 

〈選定理由〉

「伝える」「相手を理解する」というメディアの原点に立ち返る取り組み。楓真君への難しい取材を通じて、子どもたちが深く考える機会となる優れた企画。

 

 

学校教育における情報活用教育に関する連携協定


 熊本朝日放送

 

2022年6月にICT教育に積極的な熊本県高森町と連携協定を結び、同町の学校で「映像の作り方」等をテーマに講義を行った。2023年度は別の自治体とも連携し、アナウンスやカメラなど実技指導も交えた授業を行い、情報活用教育を支援する。

 

〈選定理由〉

自治体と連携し授業の一環としてメディアリテラシーを推進しているため、多角的で充実した内容が期待できる。放送局と地域との結びつきを強固にする点も評価できる。

 

 

やさしくて深い天気の話


 大分朝日放送

 

小学生を対象に、身近にある天気予報を入り口に、災害情報、命を守る行動を学ぶことが目的。①気象予報士による出前授業、②災害・防災研究が専門の大学教授による出前授業、③社内見学で、生放送の現場や放送局の災害への備えを知ってもらう。

 

〈選定理由〉

天気予報を入り口に防災意識を高めようという試みはユニークで良い。天気予報を読み解く力は防災教育にも役立ち、メディアリテラシー向上活動として評価できる。