一般社団法人 日本民間放送連盟

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会長会見

広瀬会長会見

【日 時】 平成21年5月28日(木) 午後3時50分~4時30分
【場 所】 グランドプリンスホテル赤坂

1.地上デジタル放送の普及状況について

  • 記者:地上デジタル放送の普及状況についての所感は。
  • 広瀬会長:今年3月末時点の地デジ対応受信機の世帯普及率は、全国平均で60.7%と、ほぼ計画どおりだった。心配している点が2点ある。一つは地域間格差の問題だ。例えば福井県(68.6%)のように普及率が高い県と沖縄県(37.1%)のように、まだ普及が進んでいない県との格差が大きい。これらの原因については、色々な面が考えられるが、1つの要因として「ケーブルテレビの普及率」があるのではないか。福井県のケーブル普及率が69.5%であるのに対し、沖縄県は20.7%にとどまっている。そのほかにも県民所得の差やアナログ受信機の販売比率などが考えられるが、それにしても格差が大きすぎる。別途対応が必要と思う。もう一つは都市型のデジタル難視の問題だ。集合住宅等でデジタル対応が遅れているなど、せっかくデジタルテレビを購入しても、アナログでしか視聴できない世帯もある。こうした問題について、対策を本格的に行うべきと考えている。

 

2.エコポイント制度について

  • 記者:地デジ普及に対するエコポイント制度の効果についてどう思うか。
  • 広瀬会長:政府の「経済危機対策」に、「地上デジタル放送への完全移行に向けた対策強化」として3600億円が盛り込まれたが、その中の1950億円が“エコポイントの活用によるデジタルテレビの購入支援”である。当初は予算執行まで時間がかかり、その間、買い控えが出て、せっかくの補正予算が活かされないのではないかとの心配もあったが、実際にはエコポイント制度が前倒し実施され、それに伴い急激に普及が進んだ。予定されている支援が全うされれば、経済波及効果や雇用の促進なども含め、経済の活性化に大いに寄与するものと考えている。

 

3.民放連キャンペーン・キャラクター「地デジカ」について

  • 記者:民放連キャンペーン・キャラクター「地デジカ」がスポットCM等で頻繁に流れているが、その印象はどうか。
  • 広瀬会長:今月12日、「善光寺御開帳」にあわせ地デジのキャンペーンを行った。その際も「地デジカ」は大好評だった。今後も大いに「地デジカ」を活用してもらいたい。「地デジカ」を早く全国の放送局で使えるようにしたい。