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2020年度民放中間決算の概要について
民放連はこのほど、会員社(地上波193社、衛星系11社、計204社)の2020年度中間決算の概況をまとめた。
地上民放193社の売上高は8,833億円で前年同期比20.3%減、経常利益は5億円で同98.9%減の減収減益であった。
衛星系は売上高が894億円で同8.2%減、経常利益が161億円で同63.1%増の減収増益となった。
地上波の売上高の内訳をみると、ラジオ放送事業収入が483億円で同19.2%減、テレビ放送事業収入は7,377億円で同18.6%減、その他事業収入は31.8%減であった。
地上波の業態別では、ラ・テ兼営社が売上高21.9%減、経常利益△60億円、中・短波単営社が売上高19.2%減、経常利益△5億円、FM社が売上高24.7%減、経常利益△5億円、テレビ単営社が売上高20.0%減、経常利益84.1%減と、テレビ単営社以外は経常利益が赤字となった。テレビ社(ラ・テ兼営社とテレビ単営社の合計)は、東名阪テレビ社が売上高19.1%減、経常利益72.1%減、系列ローカルテレビ社は売上高が23.3%減、経常利益△93億円、独立局が売上高16.8%減、経常利益59.3%減であった。
地上波の各社別の損益状況をみると、経常利益は増益6社(前年72社)、減益42社(同91社)、損失計上145社(同32社)であった。
【2020年度地上波中間決算状況】
科 目 業 態 |
売上高 |
経常利益 |
|||
金額(億円) |
増減率(%) |
金額(億円) |
増減率(%) |
||
ラ・テ兼営 |
1,016 |
-21.9 |
-60 |
(42) |
|
中・短波単営 |
202 |
-19.2 |
-5 |
(0) |
|
F M |
224 |
-24.7 |
-5 |
(14) |
|
テレビ単営 |
7,388 |
-20.0 |
77 |
-84.1 |
|
地上波計 |
8,833 |
-20.3 |
5 |
-98.9 |
|
テレビ社 内訳 |
(東名阪テレビ) |
5,893 |
-19.1 |
106 |
-72.1 |
(系列ローカルテレビ) |
2,288 |
-23.3 |
-93 |
(139) |
|
(独立局) |
223 |
-16.8 |
3 |
-59.3 |
※ 経常利益については、黒字転換、損失計上の場合は前年度の金額を( )内に億円で表示。