一般社団法人 日本民間放送連盟

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2021年度民放中間決算の概要

 民放連はこのほど、会員社(地上波194社、衛星系10社、計204社)の2021度中間決算の概況をまとめた。

 地上民放194社の売上高は1兆269億円で前年同期比16.1%増、経常利益は708億円で12,180.7%増の増収増益であった。

 衛星系は売上高が918億円で同5.8%増、経常利益が105億円で同34.1%減の増収減益となった。

 地上波の売上高の内訳をみると、ラジオ放送事業収入が501億円で同3.6%増、テレビ放送事業収入は8,711億円で同18.1%増、その他事業収入は8.6%増であった。

 

【2021年度地上波中間決算状況】

科 目

業 態

売上高

経常利益

金額(億円)

増減率(%)

金額(億円)

増減率(%)

ラ・テ兼営

906

14.4

27

(-47)

中・短波単営

228

5.4

0.1

(-5)

F M

241

7.6

4

(-5)

テレビ単営

8,892

16.8

675

963.6

地上波計

10,269

16.1

708

12,180.7

内訳

テレビ社

(東名阪テレビ)

6,929

17.6

560

428.2

(系列ローカルテレビ)

2,634

15.1

126

(-93)

(独立局)

234

5.0

17

337.8

 ※ 経常利益については、黒字転換、損失計上の場合は前年度の金額を( )内に億円で表示。

 

 地上波の業態別では、ラ・テ兼営社が売上高14.4%増、経常利益27億円(前年△47億円)、中・短波単営社が売上高5.4%増、経常利益1,700万円(同△5億円)、FM社が売上高7.6%増、経常利益4億円(同△5億円)と、経常利益は前年度の赤字から一転して黒字転換となった。テレビ単営社は売上高16.8%増、経常利益963.6%増であった。テレビ社(ラ・テ兼営社とテレビ単営社の合計)は、東名阪テレビ社が売上高17.6%増、経常利益428.2%増、系列ローカルテレビ社は売上高が15.1%増、経常利益126億円(前年△93億円)、独立局が売上高5.0%増、経常利益337.8%増であった。

 地上波の各社別の損益状況をみると、経常利益は増益132社(前年6社)、減益1社(同42社)、損失計上60社(同145社)であった。