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2022年度民放中間決算の概要
民放連はこのほど、会員社(地上波194社、衛星系10社、計204社)の2022度中間決算の概況をまとめた。
地上民放194社の売上高は1兆305億円で前年同期比0.4%増、経常利益は557億円で21.4%減の増収減益であった。
衛星系は売上高が927億円で同1.0%増、経常利益が106億円で同0.9%増の増収増益となった。
地上波の売上高の内訳をみると、ラジオ放送事業収入が509億円で同1.7%増、テレビ放送事業収入は8,469億円で同2.8%減、その他事業収入は25.5%増であった。
【2022年度地上波中間決算状況】
科 目 業 態 |
売上高 |
経常利益 |
|||
金額(億円) |
増減率(%) |
金額(億円) |
増減率(%) |
||
ラ・テ兼営 |
903 |
-0.4 |
0 |
(27) |
|
中・短波単営 |
230 |
0.9 |
3 |
1,886.6 |
|
F M |
257 |
6.3 |
5 |
25.4 |
|
テレビ単営 |
8,914 |
0.3 |
547 |
-18.9 |
|
地上波計 |
10,305 |
0.4 |
557 |
-21.4 |
|
内訳 テレビ社 |
(東名阪テレビ) |
6,932 |
0.0 |
469 |
-16.2 |
(系列ローカルテレビ) |
2,640 |
0.2 |
61 |
-50.9 |
|
(独立局) |
245 |
4.4 |
16 |
-5.5 |
※ 経常利益については、黒字転換、損失計上の場合は前年度の金額を( )内に億円で表示。
地上波の業態別では、ラ・テ兼営社が売上高0.4%減、経常利益△1千万円(前年27億円)、中・短波単営社が売上高0.9%増、経常利益3億円(同1千万円)、FM社が売上高6.3%増、経常利益5億円(前年同期比25.4%)と、ラジオ単営社の経常利益は前年度実績を大きく上回った。テレビ単営社は売上高0.3%増、経常利益18.9%減であった。テレビ社(ラ・テ兼営社とテレビ単営社の合計)は、東名阪テレビ社が売上高0.0%と横ばいで、経常利益16.2%減。系列ローカルテレビ社は売上高が0.2%増、経常利益50.9%減、独立局は売上高4.4%増、経常利益5.5%減であった。
地上波の各社別の損益状況をみると、経常利益は増益48社(前年132社)、減益76社(同1社)、損失計上70社(同60社)であった。