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2023年度民放決算の概要について
民放連はこのほど、会員社(衛星系2社除く、計205社)の2023年度決算状況をまとめた。地上波の売上高総額は2兆1,435億円で前年同期比0.2%減、経常利益は1,132億円で前年同期比が14.7%減の減収減益であった。衛星系は売上高が1,888億円で前年同期比1.1%増、経常利益が186億円で前年同期比3.3%増の増収増益となった。
地上波の売上高の内訳をみると、ラジオ放送事業収入が1,017億円で前年同期比は2.0%減、テレビ放送事業収入は1兆7,273億円で前年同期比は2.0%減、その他事業収入は11.8%増であった。
【2023年度地上波決算状況】
科 目 業 態 |
売上高 |
経常利益 |
|||
金額(億円) |
増減率(%) |
金額(億円) |
増減率(%) |
||
ラ・テ兼営 |
1,866 |
-0.5 |
53 |
44.6 |
|
中・短波単営 |
501 |
5.3 |
7 |
54.5 |
|
F M |
533 |
-0.6 |
18 |
11.7 |
|
テレビ単営 |
18,534 |
-0.3 |
1,052 |
-17.0 |
|
地上波計 |
21,435 |
-0.2 |
1,132 |
-14.7 |
|
内訳 テレビ社 |
(東名阪テレビ) |
14,460 |
-0.1 |
854 |
-18.2 |
(系列ローカルテレビ) |
5,466 |
-0.4 |
233 |
2.5 |
|
(独立局) |
473 |
-3.9 |
18 |
-45.5 |
地上波の業態別では、ラ・テ兼営社が売上高0.5%減、経常利益44.6%増、中・短波単営社が売上高5.3%増、経常利益54.5%増、FM社が売上高0.6%減、経常利益11.7%増、テレビ単営社が売上高0.3%減、経常利益17.0%減となった。ラジオ単営社は、中波、FMともに経常利益ベースでは3年連続で黒字を確保した。テレビ社(ラ・テ兼営社とテレビ単営社の合計)は、東名阪テレビ社が売上高0.1%減、経常利益18.2%減、系列ローカルテレビ社が売上高0.4%減、経常利益2.5%増、独立局が売上高3.9%減、経常利益45.5%減であった。
地上波の各社別の損益状況をみると、経常利益は増益62社(前年44社)、減益78社(同109社)、損失計上54社(同41社)であった。当期純利益は、増益68社(同50社)、減益74社(同102社)、損失計上52社(同42社)であった。利益計上社の割合は、経常利益で72.2%、当期純利益で73.2%である。売上高経常利益率は地上波全体で5.3%(前年6.2%)となった。