TOKYO DRAMA AWARD
2021
東京ドラマアウォード 2021
連続ドラマ部門
グランプリ
『俺の家の話』は、主演・長瀬智也×脚本・宮藤官九郎のタッグで描く、濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマ。主人公・観山寿一(みやま・じゅいち)は、ブリザード寿というリングネームで活躍する現役プロレスラー。かつては大規模プロレス団体に所属した人気レスラーで、プエルトリコチャンピオンまで上りつめたが、ケガや年齢もあって今は小規模な団体で細々と試合に出ている。そんな寿一のもとに父親が危篤との連絡が入る。
父親の観山寿三郎(みやま・じゅさぶろう)は、二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者。人間国宝でもあり、全国に一万人以上の門弟を持つ能楽師である。寿一はその跡を継ぐと期待されていたのだが、あまりにも厳しい寿三郎の指導に反発して家出し、20年以上音信不通になっていた。
奇跡的に一命を取り留めた寿三郎は、傍らに立つ介護ヘルパーの女性を紹介し、彼女と婚約し遺産もすべてこの女性に譲ると宣言する。家族たちは猛反発、実力と人気に限界を感じていた寿一はプロレスラーを引退、実家に戻り寿三郎の介護を手伝うことにする。
家族と謎のヘルパー女性を巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルのゴングが鳴る!!
生きていたら誰もが経験する「人生の関門」=介護と相続。
観山家は少し変わった設定の家族だが、どの家族にもあるような「悩み」を抱えていて、どの家族にもあるような「喜び」を感じて生きている。毎日は世知辛いことばかりだが、そんな中、肩を寄せ合って生きていくうちに、「人生そんなに捨てたもんじゃねぇな」と思えることがちょっとずつ増えていく。気が合わないと思って離れていた家族が再び集まって暮らし始めたら、面倒くささと同時に愛おしさが込み上げてくることに気づく。どこか懐かしいような、それでいてまったく新しい形のホームドラマである。
- 制作著作
- TBSスパークル、TBSテレビ
- 放送期間
- 2021年1月22日~ 3月26日
- 分数x話数
- 60分×10話 (第1話・第10話75分)
- チーフプロデューサー
- 磯山 晶
- プロデューサー
- 勝野逸未
- 演出
- 金子文紀、山室大輔、福田亮介
- 脚本
- 宮藤官九郎
- キャスト
- 長瀬智也、戸田恵梨香、永山絢斗、江口のりこ、荒川良々、三宅弘城、平岩 紙、秋山竜次、桐谷健太、西田敏行
優秀賞
人生とは……壮大な『コント(喜劇)』である。この物語は、ある1本の「ショートコント」から幕を開ける。全く売れない3人のお笑いトリオによるとりとめのないショートコント……。しかし、その2分のショートコントはこれから始まる54分のドラマの壮大な伏線となる!?
「芸人」という夢を見始めてから早10年の時が経ち、年齢はすでに28歳。夢を語る若き時代はとうに過ぎ、悲しきお笑い芸人たちには、ついに『夢を見限る』その瞬間が迫っていた。そんな時、心に傷を抱えた同い年のある女性がその売れないお笑いトリオの存在を知り、なぜだか彼らの存在を心の糧とし始める。その姿を同居する妹は不思議そうに眺め……。
「こんなはずじゃなかった……」。これまでの人生を振り返り、そんな言葉が漏れる人生を歩んできた男女5人。――だが、その苦しみの日々はこれから始まる壮大な未来への、『大いなる前フリ』だったのかもしれない……。
「子供の頃から思い描いていた通りの素敵な人生」。そんなものを叶える人物なんていやしない!夢を諦めた男たち、社会からドロップアウトした女たち、過去の悲劇を未来の喜劇に変える、20代後半『最後の青春』が幕を開ける!
- 製作著作
- 日本テレビ放送網
- 制作協力
- トータルメディアコミュニケーション
- 放送期間
- 2021年4月17日~ 6月19日
- 分数x話数
- 54分×10話
- チーフプロデューサー
- 池田健司
- プロデューサー
- 福井雄太、松山雅則
- 演出
- 猪股隆一、金井 紘、瀬野尾 一
- 脚本
- 金子茂樹
- キャスト
- 菅田将暉、有村架純、仲野太賀、古川琴音、神木隆之介
働き方改革の一環で、警視庁に新設された臨時部隊・第4機動捜査隊。彼らは、覆面パトカーで地域をパトロールし、110番通報があれば事件現場に急行、迅速に初動捜査を行うのが任務。その一員として招集された志摩一未(星野源)は、候補段階で落とされていた問題児という噂の奥多摩の交番勤務員・伊吹藍(綾野剛)と急遽バディを組むよう命じられる。任務初日、意外にも礼儀正しい伊吹に好印象を抱く志摩。しかし遭遇した事件現場で、伊吹は早速問題を起こし、二人は衝突。反発しながらも、捜査に当たることになる。数々の事件を乗り越え、二人は信頼しあうバディになれるのか…!?24時間のタイムリミットのなかで、犯人検挙にすべてをかける一話完結のノンストップ「機捜」エンターテインメント!
- 製作著作
- TBSスパークル、TBSテレビ
- 放送期間
- 2020年6月26日~ 9月4日
- 分数x話数
- 54分×11話 (第1話・第11話69分)
- プロデューサー
- 新井順子
- 演出
- 塚原あゆ子、竹村謙太郎、加藤尚樹
- 脚本
- 野木亜紀子
- キャスト
- 綾野 剛、星野 源、岡田健史、橋本じゅん、黒川智花、渡邊圭祐、菅田将暉、生瀬勝久、麻生久美子
池井戸潤の原作で『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』を映像化。
型破りのバンカーを堺雅人が演じる。
東京中央銀行のバンカー・半沢直樹は、前作最終話で大和田常務の不正を暴き糾弾した。しかしこの一件が原因で、子会社の東京セントラル証券に出向させられてしまう。
出向先で営業企画部長となった半沢は、IT企業・スパイラル社の買収をめぐり東京中央銀行との全面抗争となるが電脳雑伎集団の粉飾決算を暴き、黒幕である三笠副頭取と伊佐山部長に渾身の“倍返し”を叩きつけた。
その功績が認められ、半沢は東京中央銀行本店に戻ったものの、すぐに破綻直前の帝国航空再建プロジェクトへの参加を言い渡される。再建に奮闘する半沢だが、国土交通大臣の白井亜希子率いる再建チーム「帝国航空再生タスクフォース」から東京中央銀行が持つ500億円の債権を放棄するよう圧力をかけられてしまう。立ちはだかる白井大臣、さらに政府・進政党の箕部幹事長。だが箕部には銀行と帝国航空を巡る過去の不正があって……。はたして半沢は箕部の不正を暴く決定的証拠を見つけ出し、バンカーの誇りと正義、そして銀行の未来をかけた全身全霊の倍返しを叩きつけることが出来るのか!?
- 製作著作
- TBSテレビ
- 放送期間
- 2020年7月19日~ 9月27日
- 分数x話数
- 60分×10話 (第1話85分・第2話75分)
- 原作
- 池井戸潤 「ロスジェネの逆襲」 「銀翼のイカロス」 (ダイヤモンド社)、 「半沢直樹3 ロスジェネの逆襲」 「半沢直樹4銀翼のイカロス」 (講談社文庫)
- プロデューサー
- 伊與田英徳、川嶋龍太郎、青山貴洋
- 演出
- 福澤克雄、田中健太、松木 彩
- 脚本
- 丑尾健太郎 他
- キャスト
- 堺 雅人、上戸 彩、及川光博、片岡愛之助、賀来賢人、江口のりこ、市川猿之助、柄本 明、北大路欣也(特別出演)、香川照之
綾瀬はるか演じる女性刑事と、高橋一生演じるサイコパスな殺人鬼の魂が入れ替わる、究極のスイッチエンターテインメント。
鹿児島の奄美大島に伝わる「月と太陽の伝説」のごとく、「刑事と殺人鬼」という、相反する2人の魂が入れ替わってしまうことを皮切りに、「善と悪」「女と男」が複雑に交錯し、物語はエキサイティングに展開していく。立場や性別、言葉づかい、立ち振る舞い、その生活様式全てが逆転し、一瞬の判断ミスも許されない緊張感溢れる日々が幕を開ける。
「追う側から追われる側へ。追われる側から追う側へ。」立場が完全に逆転した刑事と殺人犯の究極の戦いは予測不能な展開へ。そんな中、同様の手口で第二の殺人事件が発生。事件は混迷を極める中、捜査線上には別人物が浮上。この連続殺人事件の犯人は一体誰なのか、そして入れ替わってしまった二人は元に戻ることができるのか。入れ替わりと殺人事件の全ての謎が明らかになったとき、2人を待ち受けていたのは、互いの価値観を根底から揺るがす「究極の愛の奇跡」だったーー。
- 製作著作
- TBSテレビ
- 放送期間
- 2021年1月17日~ 3月21日
- 分数x話数
- 60分×10話
- プロデューサー
- 渡瀬暁彦、中島啓介
- 演出
- 平川雄一朗
- 脚本
- 森下佳子
- キャスト
- 綾瀬はるか、高橋一生、柄本 佑、溝端淳平、中村ゆり、迫田孝也、岸井ゆきの、北村一輝
大豆田とわ子(松たか子)は、これまでに3回結婚して3回離婚した、いわゆる“バツ3”。建設会社『しろくまハウジング』の社長に就任し、最初の夫・田中八作(松田龍平)との間に生まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしている。
ある日、社長就任と同時期に亡くなった母親のパソコンを開こうとしたとわ子は、パスワードが設定されていることに気付く。
どうやら、別れた夫のうちの誰かが設定したらしい。唄はすぐに確認するよう促すが、面倒なことを避けたいとわ子は気が重い。元夫のうち、今でも定期的に顔を合わせるのは3番目の夫・中村慎森(岡田将生)。とわ子の会社の顧問弁護士で、甘いマスクに似合わない、理屈っぽいひねくれ者だ。2番目の夫はファッションカメラマンの佐藤鹿太郎(角田晃広)。業界では有名で腕もいいが、とにかく器が小さい。そして最初の夫である八作は、会社を辞めてレストランのオーナー兼ギャルソンになっていた。
意を決し、一人ずつ元夫のもとを訪ねていくとわ子。
とわ子のパスワード確認がきっかけとなり、互いに接点を持つことになる元夫たち。元夫たちは離婚してもなお、とわ子に対して何らかの思いを抱えているようで……。
- 制作著作
- 関西テレビ放送
- 制作協力
- カズモ
- 放送期間
- 2021年4月13日~ 6月15日
- 分数x話数
- 54分×10話 (第1話69分)
- チーフプロデューサー
- 佐野亜裕美
- プロデューサー
- 齋藤寛朗
- 監督/演出
- 中江和仁、池田千尋、瀧 悠輔
- 脚本
- 坂元裕二
- キャスト
- 松たか子、岡田将生、角田晃広、松田龍平、市川実日子、高橋メアリージュン、豊嶋 花、石橋静河、石橋菜津美、瀧内公美
本作は、日本を代表する作家・山崎豊子の不朽のベストセラー小説「華麗なる一族」をWOWOW開局30周年記念作として映像化した作品。
1960年代後半、高度経済成長のただなか、政府は金融再編成を声高に叫んでいた。預金順位全国10位の阪神銀行頭取・万俵大介(中井貴一)の心中は穏やかではなかった。父から引き継ぎ、自らの力で関西トップクラスの財閥まで築き上げた万俵コンツェルン。その屋台骨である阪神銀行が上位行に吸収合併させられる危機にある。大介はそれを阻止すべく、子供たちの閨閥結婚によって得た人脈を利用し、上位行を阪神銀行に取り込む“小が大を食う合併”を画策する。一方、大介の長男で阪神特殊鋼の専務を務める鉄平(向井理)は、事業拡大の為に高炉建設をすることを決意、大介に融資を乞う。しかし、大介はこの融資を冷たく断る。その背景には、鉄平の出生に関わる“ある疑惑”が隠れていた……。
主演に中井貴一。脚本は前川洋一、監督に西浦正記。さらに撮影、照明、美術は2016年に同じく山崎豊子原作の「連続ドラマW 沈まぬ太陽」を手がけたスタッフが再集結。まさに日本を代表するスタッフでWOWOWらしい骨太な社会派大作ドラマを制作した。
- 製作著作
- WOWOW
- 制作協力
- 角川大映スタジオ
- 放送期間
- 2021年4月18日~ 7月11日
- 分数x話数
- 55分×12話
- 原作
- 山崎豊子 「華麗なる一族」(新潮文庫)
- チーフプロデューサー
- 青木泰憲
- プロデューサー
- 高江洲義貴、稲葉尚人、佐藤雅彦
- 演出
- 西浦正記、池澤辰也
- 脚本
- 前川洋一
- キャスト
- 中井貴一、向井 理、藤ヶ谷太輔、麻生祐未、内田有紀
単発ドラマ部門
グランプリ
2015年、サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞した黒崎博の脚本を、国際共同制作で制作。音楽はニューヨークを拠点に活躍するNico Muhly。
京都大学で原子物理学を志す科学者の卵、石村修たちに海軍から下された命令は原子爆弾の開発だった。太平洋戦争が激化するなか、原子物理学という物質の成り立ちを解明するための研究が、核兵器開発のための研究へと、目的が一変したことに困惑する研究員たち。しかし、立ち止まる時間はない。核兵器を先に手にした国が世界を制する。建物疎開のため、住む家を失った幼なじみの世津が居候することになる。子供の頃、修と弟の裕之、世津の三人はよく一緒に遊んだ仲間だった。研究室では、修が中心となり、超高速で回転するウラン分離器の開発を急ぐが、戦況の悪化で資材も電力も不足する中、研究は遅々として進まず、一進一退を繰り返す。そんなある日、修の弟・裕之が療養のために前線から一時帰国する。家族はつかの間の平穏を愛おしむように暮らしはじめる。修と裕之、そして世津の三人は海に小旅行に出かけ、子供のときのように美しい一日を過ごす。その夜、裕之が失踪する。かけずり回って見つけ出された裕之は、戦地での凄まじい恐怖を吐露する。世津は、裕之に生きてほしいと願い未来への希望を語るが、裕之は再び戦地へと戻っていく。修は原爆の開発を急がねばならぬと決意を新たにする。しかし、突然「広島に新型爆弾が投下された」とニュースが入る。廃墟になった広島に向かった修は、その惨状を目の当たりにし戦慄する。自分たちが作ろうとしていた原爆の正体は、恐ろしい大量破壊兵器だった。追い打ちをかけるように、裕之が戦死したと知らせが届く。大切な人を守れなかった後悔、科学者としての敗北感が修の心を引き裂く。広島に続き、アメリカは長崎に原爆を投下した。次の標的はきっと、ここ京都だ。修は、科学者として原子爆弾の真実を目撃するために、京の街を見渡す山に登り始めるのだった。
- 制作著作
- 日本放送協会、Eleven Arts Studios
- 放送日
- 2020年8月15日
- 分数x話数
- 80分×1話
- 制作統括
- 土屋勝裕、浜野高宏、山岸秀樹
- プロデューサー
- コウ・モリ、佐野昇平
- 演出・脚本
- 黒崎 博
- キャスト
- 柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、三浦誠己、宇野祥平、尾上寛之、イッセー尾形、山本晋也、國村 隼、田中裕子
優秀賞
今から約100年前、スペイン風邪(=スペインインフルエンザ)が全世界を未知なる恐怖に陥れた。小説の神様・志賀直哉は、ウイルス禍に怯え生きる当時の自身の経験や心情を『流行感冒』という小説に描く。これは感冒流行の中、理性を失い無闇に人間不信に陥った主人公が、人への信頼を取り戻し日常に帰るまでの‘心理的な綾’を、軽妙かつ鋭い観察眼で見つめた物語である--。
小説家の私は、妻の春子と4歳の娘・左枝子、二人の女中とともに都心を離れた静かな村で暮らしている。左枝子の前の子を生後すぐに亡くしたせいで、愛娘の健康に対して臆病なほど神経質である。時は、大正7(1918)年秋。流行感冒(スペイン風邪)が世界的に猛威をふるい、日本国内でも感染者が増えはじめる。そんな中、毎年恒例の旅役者の巡業公演が村にやってくる。私は家族一同を集め、芝居を観に行くことを固く禁じる。しかしその夜遅く、芝居好きの女中・石が薪を拾いに行ったまま行方をくらます。夜中に帰ってきた石を私は激しく問い詰めるが、石は芝居には行っていないと言い張る。疑念を払拭できない私は石に辛くあたり、左枝子に近づかないよう厳しく言いつけるが……。
- 制作著作
- 日本放送協会
- 放送日
- 2021年3月27日
- 分数x話数
- 73分×1話
- 原作
- 志賀直哉 「流行感冒」
- 制作総括
- 松川博敬
- 演出
- 柳川 強
- 脚本
- 長田育恵
- キャスト
- 本木雅弘、安藤サクラ、仲野太賀、古川琴音、松田るか、石橋蓮司
1928年、小さな町工場を営む両親のもとに生まれた佐野小鞠(広瀬すず)は、父の影響でパイロットになりたいという夢を抱いていた。しかし、戦争で家族を失い、ひとりぼっちになってしまった小鞠は、料亭を営む叔母・千代(松雪泰子)のもとに身を寄せ、手伝いに明け暮れる日々を送っていた。
そんなある日、小鞠は料亭の一室から「日本の空を日本人の手に取り戻したい!」という決意みなぎる言葉を耳にする。声の主は、逓信省航空保安部長の松木静男(吉岡秀隆)。日本は終戦後、GHQによって一切の航空活動を禁じられていた。さらに、吉田茂首相の側近・白洲次郎(藤木直人)も松木たちの前に立ちはだかる。
しかし、1951年、松木の熱意が実り、ついに戦後初の日本の航空会社“日本民間航空”が発足。松木の部下でパイロット志望の三島優輝(坂口健太郎)と運命的な出会いをした小鞠は、三島からエアガールを募集していると聞き、空を飛びたい一心で応募する。しかし、エアガールは最先端の超人気職! とんでもない倍率の試験が待ち構えていた。数々のピンチを乗りこえた小鞠は、仲間たちと共に、激動の戦後を駆け抜けていく事になる。
- 制作著作
- テレビ朝日
- 制作協力
- 角川大映スタジオ
- 放送日
- 2021年3月20日
- 分数x話数
- 125分×1話
- エグゼクティブプロデューサー
- 内山聖子
- プロデューサー
- 神田エミイ亜希子、中込卓也、山形亮介、新井宏美
- 監督
- 藤田明二
- 脚本
- 橋本裕志
- キャスト
- 広瀬すず、坂口健太郎、藤木直人、山崎紘菜、田中哲司、鶴見辰吾、橋爪 功、松雪泰子、吉岡秀隆
東京・豊島区。鬼子母神堂の裏手に佇む小さな洋館に、元大学講師の翻訳家・笹井亮介(寺尾聰)は暮らしている。妻に先立たれ一人暮らしとなった今は、家事も料理も完璧にこなすが、仕事は自由奔放。締切を守らない亮介に、担当編集者・野村(勝地涼)はいつも隣で頭を抱えていた。さらに近所に住む原口光代(キムラ緑子)は、亡き妻から「主人をよろしく」と頼まれたのを口実に、毎日勝手に家に上がり込んでいる。一方、亮介の一人娘・ゆり子(石原さとみ)は、長野県安曇野ののどかな町で、亮介の元教え子で教師の夫・田渕繁行(向井理)と暮らしていた。ところがある日、ゆり子が父のもとに帰ってくる。連絡もなく突然の帰省に驚く亮介は理由を尋ねるが、ゆり子は一切語ろうとしない。わかったのは家にいる期間を決めていないということだけだった。これまで「父と娘」の会話をろくにしてこなかったため、二人の間にはぎこちない雰囲気が漂う。こうして始まった父と娘の2人暮らし。緊張しつつも温かく穏やかに過ぎていくが…実は娘の人生に残された時間はわずかだった。娘が胸に秘めていた決意とは? そしてそんな思いを知った時、父は……。
- 製作
- テレビ東京、ホリプロ
- 放送日
- 2021年1月4日
- 分数x話数
- 114分×1話
- チーフプロデューサー
- 中川順平(テレビ東京)
- プロデューサー
- 田淵俊彦(テレビ東京)、八木康夫(オッティモ)、平部隆明(ホリプロ)、奥村麻美子(ホリプロ)
- 監督
- 石橋 冠
- 脚本
- 岡田惠和
- キャスト
- 石原さとみ、向井 理、勝地 涼、キムラ緑子、角野卓造、寺尾 聰
“教場”と呼ばれる警察学校の教室。冷酷無比な教官・風間公親が務める初任科第200期短期課程の教場では、生徒たちが日々、早朝6時起床から激しいトレーニングにさらされている。何より厳しいのがルール厳守。その行動は、常に監視体制下に置かれ、誰かのミスは連帯で責任を負う。携帯電話も没収され、外出するためには許可が必要。そんな辛苦ともいえる究極の試練が待ち受ける警察学校には、様々な背景を持つ生徒たちが様々な動機で集まってきている。
また、警察学校という閉塞した極限状態で生徒たちが抱える葛藤も様々。「警察学校とは適性のない人間をふるい落とす場である」と考える教官・風間は、生徒がトラブルを抱えた途端、退校届を突きつける非情な男だ。いつも生徒たちに突然理解しがたい指令だけを告げて、その場を立ち去ってしまう。次々とふるいにかけられる“教場”という名のサバイバルゲームを生き抜くため、生徒たちの秘密と思惑が渦巻き、いろいろな事件が巻き起こっていく……。“風間教場”のクラスメートは30人。果たして最後までふるい落とされずに生き残り、何人の生徒が卒業証書を手にすることができるのか?そして、生徒たちに非常識ともいえる謎の試練を与え続ける風間の真の狙いとは?
- 制作著作
- フジテレビジョン
- 制作協力
- SWITCH
- 放送日
- 2021年1月3日・4日
- 分数x話数
- 〈前編〉145分 〈後編〉148分
- 原作
- 長岡弘樹 「教場」シリーズ(小学館)
- チーフプロデューサー
- 中江 功
- プロデューサー
- 渡辺恒也、宋 ハナ、遠藤光貴
- 演出
- 中江 功
- 脚本
- 君塚良一
- キャスト
- 木村拓哉、濱田 岳、上白石萌歌、福原 遥、矢本悠馬、杉野遥亮、目黒 漣、眞栄田郷敦、岡崎紗絵、小日向文世
ローカル・ドラマ賞
宮城県牡鹿半島にあったイタリアンレストランを東日本大震災の津波で失い、失意のなかアルコールに溺れたオーナーシェフの小野寺潔(草彅剛)。自暴自棄の生活を送る中でバイク事故を起こしてしまった潔は搬送された病院で、東京から被災地支援で来ていた医師佐々木(國村隼)に出会い、ある約束をする。その後、仮設住宅で高校の同級生より子(矢田亜希子)に偶然再会し、ペペロンチーノをふるまったことをきっかけに潔は新しく店を建て直すべく動きだす。そんな潔のそばにいつも寄り添う潔の妻、灯里(吉田羊)。そして潔は震災からちょうど10年の3月11日に震災後に出会った友人たちを招きある宴席を企画する。潔は突然の招待に戸惑う友人たちに、その意図を語り始めるー。そして、宴会が進むなか、発災から10年間のそれぞれの秘めた物語が浮かび上がってくる……。苦難があっても前向きに人生を送れるかもしれない。そんな思いになれる極上の群像劇。
- 制作著作
- NHK仙台放送局
- 放送日
- 2021年3月6日
- 分数x話数
- 60分×1話
- 制作統括
- 青木一徳
- プロデューサー
- 河野泉洋
- 演出
- 丸山拓也
- 脚本
- 一色伸幸
- キャスト
- 草彅 剛、吉田 羊、國村 隼、矢田亜希子、富田望生、一色洋平、齊藤夢愛、蒼波 純、古川 凜
昔ながらの町並みが残る古都・京都で小さな開業医を営む柿木空吉(佐々木蔵之介)。腕利きの医者でありながら、往診のついでに夕飯の買い物から枯れた盆栽の手入れまで、患者さんのお願いを何でも引き受けてしまう人情派だ。
そんなある日…空吉のもとへ、離婚して以来12年間一度も連絡を取っていなかった娘のミヤコ(藤野涼子)が現れる。最後に会った時は8歳だったミヤコは20歳のまばゆい成人女性になっていた。突然京都にやって来た娘に動揺を隠せない空吉に、ミヤコは「しばらく京都で暮らす」と宣言!理由を聞いてもはぐらかすばかり……。
こうして父と娘の二人暮らしが始まったのだが、家にやって来た空吉の幼なじみで、造り酒屋の四代目・淳平(市川猿之助)はミヤコを恋人と勘違いし空吉の思わぬ過去を暴露、親子関係はこじれるばかり。ミヤコが京都へ来た真の目的とは?ミヤコが抱える知られざる秘密とは!?12年ぶりの再会にぎこちなさを抱える父と娘が、風光明媚な美しい京都の町並みや文化、人情深い人々との触れ合いを通じて少しずつ心を通じ合わせてゆくハートウォーミングな人情ドラマ。
- 制作著作
- ABCテレビ、ケイファクトリー
- 放送期間
- 2021年1月10日~ 2月14日
- 分数x話数
- 30分×6話
- チーフプロデューサー
- 佐々木匡哉、松本あき子
- プロデューサー
- 山崎宏太、南 雄大、宮川 晶
- 監督
- 千葉行利
- 脚本
- 今井雅子
- キャスト
- 佐々木蔵之介、藤野涼子、結木滉星、松本若菜、三林京子、市川猿之助
個人賞
-
主演男優賞窪田正孝エール
-
主演女優賞綾瀬はるか天国と地獄~サイコな2人~
-
助演男優賞西田敏行俺の家の話
-
助演女優賞江口のりこ俺の家の話
-
脚本賞坂元裕二大豆田とわ子と三人の元夫
-
演出賞西村武五郎きれいのくに
-
特別賞橋田壽賀子
奨励賞
悲熊はひとりぽっちだ。親はマタギに殺され、その時はぐれた兄は今も行方不明。悲熊は水産加工工場で働きながら小さな山小屋で一人暮らしをしている。子熊だから色々とうまくいかないことが多くて口癖は「かなしい……」。工場の仕事の鮭獲りでも、ノルマは20匹なのに2匹しか捕れなかったり、頑張ったら川に流され、失くしたカゴの弁償で給料を引かれたり……。労災と封筒を渡され喜んで開けたら、中からどんぐりが4つだけ出てきた。「かなしい……」でも、どんぐりをポリッとかじったら少しだけ幸せになった…。「おいしい……」
そんな悲熊の日常を描くホッとできるミニドラマ。色々手助けをしてくれる女子大生の栗林さん、顔は怖いけど実は優しい会社の先輩の島寺、そして悲熊を付け狙うマタギの権三……。様々な人に助けられたり殺されかけたりしながら今日も悲熊は生きていく……。
- 制作著作
- 日本放送協会、AX-ON
- 放送期間
- 2020年12月18日~ 12月24日
- 分数x話数
- 5分×10話
- 原作
- キューライス
- 制作統括
- 海辺 潔、西 紀州
- プロデューサー
- 難波利昭
- 演出
- 本多繁勝
- 脚本
- 森 ハヤシ
- キャスト
- 重岡大毅、黒島結菜、北村有起哉
海外作品特別賞
イタリア系韓国人のヴィンチェンツォ・カッサーノは、8歳の時にイタリアマフィアのドン・ファビオに養子として迎え入れられ、その後、カッサーノ・ファミリーの顧問弁護士となった。やがてドンであるファビオが亡くなり、ヴィンチェンツォのことが邪魔になったドンの息子が彼を暗殺しようとする。暗殺者に鉄槌を下したヴィンチェンツォは母国・韓国に逃れる。韓国に戻った彼は、古いビル「クムガプラザ」に金塊を隠しており、取り壊しを強行するバベルグループと対立。バベルの悪行を知ったヴィンチェンツォは、クムガプラザに住む「奇想天外な住民たち」と力を合わせて「悪をもって悪魔を制す」、というマフィア流の戦いを始める。そして感情的になってしまうことが多い敏腕女性弁護士のホン・チャヨンは、ヴィンチェンツォのやり方にしばしば対立するが、しだいに彼に惹かれ始めてしまう。
- 放送局
- Netflix
- 制作会社
- Studio Dragon、Logos Film
- 放送期間
- 2021年2月20日~ 5月2日
- 分数×話数
- 75 ~ 89分× 20話
- 監督
- キム・ヒウォン
- 脚本
- パク・ジェイバム
- キャスト
- ソン・ジュンギ、チョン・ヨビン、オク・テギョン、クァク・ドンヨン、キム・ヨジン、キム・ユネ、キム・ソンチョル
- 受賞歴
- Seoul Drama Awards 2021 韓流ドラマ部門 最優秀作品
主人公のチェン・ジアリンはもう40代。キャリアチェンジをして、家族からも支えられ、ついに自分の家も手に入れて順風満帆と思われていた。しかし、かかりつけの医者から「更年期障害の症状が出ている」と宣告されてしまう。人生という名の時間に迫られ、「自分が本当にしたいことは何か?」を探すためにプレッシャーを感じるチェン。そして彼女の父親もまた、自身の老いを痛感し、自分のしたいことを探すために、初恋の相手と再会する。そのことがチェンの母親にバレてしまい、母親は怒り心頭!
チェンはちょっと変わった家族に翻弄されながらも、まずは自分の力でやり遂げる第一弾として、“お化け屋敷”を買い取る。お化け屋敷のリフォームを始めるが、そこでもやはり様々なドタバタ劇が繰り広げられることとなる。
- 放送局
- 中華電視股份有限公司(CTS)
- 制作会社
- 中華電視股份有限公司、影響原創股份有限公司、百戲電影有限公司
- 放送期間
- 2021年8月8日~ 10月10日
- 分数×話数
- 約48分×10話
- 監督
- 陳長綸、嚴藝文
- 脚本
- 嚴藝文
- キャスト
- シェ・インシュエン(謝盈萱)、シュウ・チン(琇琴)、チェン・ジューション(陳竹昇)、ヤン・リーイン(楊麗音)、シャー・ジンティン(夏靖庭)
- 受賞歴
- 前作「俗女養成記」は第55回金鐘奨の3部問 (「短編ドラマ賞」「助演女優賞」「編集賞」) を受賞
主人公はチアリーディング部所属で恋愛がうまくいかない大学生のタインと、クールなイケメンのサラワット。タインは、ゲイの同級生グリーンからの猛烈なアタックを回避するために、友達にどうすればグリーンに諦めさせることができるのかを相談。すると友達は「彼氏がいるフリをすればいいんだよ。そうすればグリーンも諦めるはず」と提案。そして学校一のモテ男サラワットに“ニセ彼氏“になってもらう作戦を実行する。社交性ゼロで冷たくぶっきらぼうなサラワット。そんなサラワットにイライラしてばかりのタインは、作戦が失敗すればグリーンにしつこく迫られるので、本気になってサラワットを口説きにかかる。タインとサラワットは徐々に打ち解けていき、無事にニセカップルとなったが、サラワットが時折見せる「恋人を気に掛けるフリ」、「愛の言葉をささやくフリ」に次第に翻弄されるタイン。その言葉や態度はすべて“フリ”だとわかってはいても、彼の温かな一面に触れるうちに不思議な感情が芽生えていく。
- 放送局
- GMMTV
- 制作会社
- GMMTV Co., Ltd.
- 放送期間
- 2020年2月21日~ 5月15日
- 分数×話数
- 50分×13話
- 監督
- チャンプ・ウィーラチット・トーンジラ―
- 脚本
- プラチャ・サボルンタマラット、ポングセット・ラクサミポン
- キャスト
- ウィン・メータウィン・オーパッイアムカジョーン、ブライト・ワチラウィット・チワアリー、タナワット・ラッタナキットパイサーン、チンラット・シリポンチャワリット、ポーンナッパン・ポーンペンピパット、サッタブット・ドレイク・ラディキ、ガン・コラウィット・ブーンスィ
- 受賞歴
- ・2021年 LINE TV アワード、シリーズ・オブ・ザ・イヤー賞、最もフォロワー数がいる作品賞、最も心温まるコンテンツ賞、期待の星賞、・2020年 Mayaアワード、ベストシリーズ・オブ・ザ・イヤー賞、・2020年 Feverアワード、テレビシリーズ・オブ・ザ・イヤー